2016年05月15日

海よりもまだ深く

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原案・脚本・監督・編集:是枝裕和
撮影:山崎裕
音楽・主題歌:ハナレグミ
出演:阿部寛(良多)、真木よう子(白石響子)、小林聡美(中島千奈津)、リリー・フランキー山辺康一郎)、池松壮亮(町田健斗)、吉澤太陽(白石真悟)、橋爪功(仁井田満)、樹木希林(篠田淑子)

良多は15年前に一度だけ文学賞を取った自称作家。取材と称して探偵事務所に勤めている。妻響子は、ギャンブル好きでいつまでも夢見るばかりの夫に愛想を尽かし、息子を連れて家を出て行った。口先だけの良多は毎月の養育費も滞りがち、息子・真悟にプレゼントもできない。ちょっと現金が入ると「増やす!」とギャンブルにつぎ込むが、儲けたためしがない。そんなダメ夫×ダメ父の良多を責めないのは、団地で一人暮らしの母親淑子だけ。たまたま淑子の家に集まった良太、響子、真悟は台風が近づいて帰れなくなり、思いがけず家族の時間を持つことになった。

いろいろな形の家族を暖かく描いてきた是枝監督。主演の阿部寛さんとは『歩いても 歩いても』(08)以来のタッグ。前作とこの作品で名前も同じ良多、樹木希林さんと2度目の親子役です。ずいぶんと大きな息子で、団地の部屋が狭くみえます。母と姉ふたりの掛け合いの間の良いこと!良多について「大器晩成」「身体だけはねぇ〜」というセリフや、母親のヘソクリまで探す弟をからかう姉に笑いました。
良多は別れたしっかりものの妻に未練たっぷりで、尾行したあげく羽振りの良さげな恋人が出来たのを知って嫉妬にかられます。阿部さんがここまでダメダメな男の役というのも珍しく、かなり情けないですが、逆に阿部さんのコミカルな面が出て悲劇に陥りません。そんな息子をどんなときでも信じる慈母の言葉は、ひとつひとつ腑に落ちるものでした
「山より高い父の愛、海より深い母の愛」と、昔から伝えられていますが、「愛」が「恩」になっていることもありますね。出典は何なんでしょうか。母の日・父の日に限らず、両親にはちょっと声かけたり思い出したりしたいものです。(白)


2016年/日本/カラー//117分
配給:ギャガ
(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
http://gaga.ne.jp/umiyorimo/
★2016年5月21日(土)公開
posted by shiraishi at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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