2016年04月03日

モヒカン故郷に帰る

mohikan.jpg

監督・脚本:沖田修一
撮影:芦澤明子
音楽:池永正二
出演:松田龍平(田村永吉)、柄本明(田村治)、前田敦子(会沢由佳)、もたいまさこ(田村春子)、千葉雄大(田村浩二)、木場勝己(竹原和夫)、美保純(会沢苑子)、小柴亮太(野呂清人)

モヒカン頭の永吉はデスメタルバンドのボーカルだが、とても食ってはいけない。仲間たちが転職を考えるのに同調するけれども、恋人の由佳が働いてくれるのでおんぶしている有様。由佳の妊娠がわかったので、7年も帰っていない実家へ里帰りすることにした。電話1本かけずに急に現れた永吉と身重の由佳に家族はびっくり。父の治は甲斐性のない永吉に怒り大げんかになるけれども、実は嬉しくて近所に永吉の結婚を触れ回り大宴会を開く。その夜治が倒れ、担ぎ込んだ病院でガンの末期と告げられる。

永吉の名は、父親が大ファンの矢沢永吉にちなんでビッグになれとつけたもの。その父親が重い病気とわかって、喧嘩ばかりしていた永吉がなにがしてやれるか悩みます。かといって重い空気にはならず、筋金入りの広島カープファンの母、就職したのに何かあるとすぐ帰省する弟、能天気な由佳たち家族と、父が指導していた吹奏楽部の中学生も巻き込んでの日々にずいぶん笑いました。父・治役の柄本明さんがこれまで以上にテンションMAXで、もたいまさこさんと似合いの夫婦役。AKBのセンターだったあっちゃんも素とは真逆そうな由佳も自然に演じて、「AKB」の冠詞はもう不要な女優さんです。
吹奏楽部はほとんど地元の中学生ですが、部長は『ソロモンの偽証 前・後篇』で映画デビュー、クラリネットを吹いていた富田望生(とみた みう)さん、気弱な部員野呂くん役は『十字架』でフジシュンを演じた小柴亮太くん。中学生のほうがモヒカンの永吉よりよほどしっかりしています。どの家族にもいつか必ず訪れる別れを描き、見終ったら里帰りしたくなる作品です。すぐに帰れない方はぜひ電話の1本でも。(白)


2016年/日本/カラー/ビスタ/125分
配給:東京テアトル
(C)2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会
http://mohican-movie.jp/
★2016年3月26日(土)より広島公開、4月9日(土)全国拡大公開
posted by shiraishi at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック