2016年03月06日
ロブスター(原題:The Lobster)
監督・共同脚本・製作:ヨルゴス・ランティモス(『籠の中の乙女』)
出演:コリン・ファレル(デヴィッド)、レイチェル・ワイズ(近視の女)、レア・セドゥー(独身者たちのリーダー)、ベン・ウィショー(足の悪い男)、ジョン・C・ライリー(滑舌の悪い男)
突然妻に去られたデヴィッドは、あるホテルに送られた。この国では「独身は罪」であり、独身者が集められるここで45日間のうちに配偶者を見つけなければ、動物に変えられてしまう。入居にあたって面接があり、パートナーを見つけられなかったとき「なりたい動物」を聞かれたデヴィッドは「ロブスター」と答える。一緒に連れてきた犬は元は兄だった。犬の希望者は多く、増えすぎて今は受け付けられない。規則に反対し、独身を貫く者たちは追っ手に捕まらないように山中に隠れ住んでいる。
ヨルゴス・ランティモス監督の前作『籠の中の乙女』(2009年)はカンヌ映画祭「ある視点部門」グランプリを獲得。2012年に日本公開されています。新作のこちらもかなり奇妙な設定の世界のお話です。「おひとりさま」が罪としたら罪人だらけになり、動物が一挙に増えてしまいます。まあよくしたもので(?)、この規則に抗うグループもちゃんと存在しています。『美女と野獣』で美しいドレス姿を見せたレア・セドゥがこのリーダー。ただしその中にも規則があり、それに外れてしまう者が必ず出てくるんですね。ジャンル分けすると、これはとっても皮肉をきかせたコメディ作品。公式サイトのトップに「あなたの動物占い」がありますので、試してみてはどうでしょうか。私は「マニアックなイヌ ひとりが好きで、自分の流儀を持っている。身内びいきで、初対面ではとっつきにくい」でした。(白)
2015年/アイルランド、イギリス・ギリシャ・フランス・オランダ・アメリカ合作/カラー/ビスタ/118分
配給:ファインフィルムズ
http://www.finefilms.co.jp/lobster/
(C)2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film,
The British Film Institute, Channel Four Television Corporation.
★2016年3月5日(土)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開
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