2016年01月23日

愛しき人生のつくりかた  原題:LES SOUVENIRS

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監督・脚本:ジャン=ポール・ルーヴ
原作・共同脚本:ダヴィド・フェンキノス(『ナタリー』)
出演:アニー・コルディ(『雨の訪問者』)、ミシェル・ブラン(『仕立て屋の恋』)、シャンタル・ロビー、マチュー・スピノジ、ジャン=ポール・ルーヴ(『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』)
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パリ、モンマルトル墓地。クリスマスを前に旅立ってしまった最愛の夫の埋葬を済ませたマドレーヌのもとに、孫のロマンが遅れてやってくる。育て上げた3人の息子よりも一番話し相手になってくれる孫。一人暮らしになってしまったマドレーヌは、息子ミシェル一家と共に暮らすことになる。引き払うことになったアパルトマンを整理しながら、孫ロマンに思い出を聞かせるマドレーヌ。作家志望のロマンにとって、祖母の人生の物語は興味津々だった。
マドレーヌが怪我をして病院に運び込まれたことを機に、息子たちの意向で老人ホームに入ることになる。入居して間もなく、マドレーヌは突然いなくなってしまう。ロマンは祖母から聞いた思い出話から、行先はここに違いないと祖母を探す旅に出る・・・

もう、ほんとに愛しい映画なのに、紹介がすっかり遅くなってしまいました。
とにかく観てほしい! 珠玉の1作です。
孫ロマンは、こんな孫ならいてほしい!と思うような好青年。戦争の時代を経てきた祖母マドレーヌの人生を、きっといつか小説にしてくれると思わせてくれます。映画では、ロマンの恋物語も描かれます。
息子ミシェルは、郵便局を定年退職したばかりで、いつも家にいて、妻はうんざり気味。この中年夫婦の物語に身につまされる方も多いかも。
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そして、ロマンの友人にカリームというお調子者のアラブ系青年もいて、フランス社会にはまわりに必ずイスラーム系移民がいることも感じさせてくれます。(咲)


2015年/フランス映画/フランス語/93分/原題:Les Souvenirs/
配給:アルバトロス・フィルム
c2013 Nolita cinema – TF1 Droits Audiovisuels – UGC Images – Les films du Monsieur – Exodus – Nolita invest
公式サイト:http://itoshikijinsei.com
★2016年1月23日(土)、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
posted by sakiko at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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