監督:サリク・アンドレアシアン
脚本:ラウル・イングリス
撮影:アントニオ・カルバッシュ
出演:ヘイデン・クリステンセン(ジェームズ)、エイドリアン・ブロディ(フランキー)、ジョーダナ・ブリュースター(エミリー)、トリー・キトルズ(レイ)、アリウネ・“エイコン”・チアム(シュガー)
爆弾製造に手を染め逮捕されたジェームズは、出所後に自動車販売店を始めたかったが銀行に融資を断られる。修理を頼みに店にやってきたのはかつて恋人だったエイミー。再会をきっかけによりを戻し、彼女のためにも堅実な生活をと考えていたとき、犯罪を繰り返して10年も服役していた兄フランキーが訪ねてくる。たった一人の兄にすげなくもできず、友人に会いに行くのだというフランキーを送り届けることになった。
急に始まった銃撃戦にまきこまれ、パトカーに追われるはめになってしまったジェームズ。彼の運転テクニックを見込んだフランキーたちが、銀行強盗の仲間にと誘う。エイミーをたてに脅されたジェームズはいやいや協力するほかなかった。
スティーブ・マックイーン主演『セントルイス銀行強盗』(1959年)のリメイク作品。オリジナルから大分変わって、切りたくても切れない兄弟の絆が主軸になっています。銀行強盗がうまく行くと思ったところ、いや強盗を思いついたところでもう道を間違っています。
情けない兄フランキー役のエイドリアン・ブロディのダメッぷりが涙を誘うほどで、ほんとに上手い!弟ジェームズも迷惑な兄から逃れて、エイミーとの幸せを手にしたいのに、という焦燥感がありあり。こういうとき非情にできませんよね。情に流されない人が成功していくんだろう、しかし、それでは寂しいんじゃないかと、人生を考えてしまったのでした。(白)
2014年/アメリカ/カラー//94分
配給:東京テアトル、日活
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★2015年11月7日(土)よりロードショー