2015年10月18日

ボクは坊さん。

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監督:真壁幸紀
原作:白川密成「ボクは坊さん。」ミシマ社
脚本:平田研也
撮影:柴崎幸三
音楽:平井真美子
出演:伊藤淳史(白方進/光円)、山本美月(越智京子)、溝端淳平(桧垣真治)、渡辺大知(峰岸孝典)、遠藤雄弥(品部武志)、松金よね子(白方宣子)、濱田岳(栗本広太)、松田美由紀(白方真智子)、イッセー尾形(新居田明)

四国八十八カ所霊場の第57番礼所・栄福寺で生まれ育った白方進は、当然のように高野山大学へ進み、お坊さんの修行をおさめ阿闍梨(あじゃり)の位を得た。しかし卒業して実家へ戻ってもまだお坊さんになる決心はつかず、書店員として働き始める。大学での友人孝典は実家の寺に入ったが、広太は進と同じくサラリーマンになった。家族は進の気持ちを尊重して見守ってくれていたが、現役住職の祖父が突然倒れ、進はようやく心が定まった。後を託すように祖父が亡くなり、進は僧名「光円」に改名し、24歳で栄福寺の住職となった。住職となって初めてわかる様々な事柄と向き合いながら、光円は精進の日々を送っていく。

栄福寺の住職・白川密成氏が、住職になった年から「ほぼ日刊イトイ新聞」で「坊さん―57番札所24歳住職7転8起の日々―」を連載。2010年書籍となった原作を映画化したもの。脚色ももちろんされていますが、ほとんどお葬式でしか知らないお寺の内側やお坊さんの大学生活が覗けて、とても面白く観ました。お坊さんの野球チームもあるんです。笑いながら仏教がちょっと身近になりました。
実際にお坊さんになってからのあれこれは修行の続きのようです。光円の努力がなかなか身を結ばず、悩んでいるのを檀家の長老がさりげなく諭して「年の功」を感じます。頑固なだけではない懐の深さを見せたイッセー尾形さん、素直で応援したくなる光円の伊藤淳史さん、いい配役でした。
密成さんご本人は住職になってすでに14年。ウェブサイトはこちら。参拝する人が増えそうですね。(白)


2015年/日本/カラー/ビスタ/99分
配給:ファントム・フィルム
(C)2015 映画「ボクは坊さん。」製作委員会
http://bosan.jp/
★2015年10月24日(土)より、全国ロードショー、四国エリアは17日(土)より先行!
posted by shiraishi at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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