監督:榊英雄
プロデューサー:榊英雄、丸野裕行
原作:丸野裕行
脚本:丸野裕行
撮影:今井裕二
音楽:榊いずみ
主題歌:「空が泣いている」
出演:出演:遠藤憲一(勝浦茂雄)、三浦誠己(坂本健太)、武田梨奈(新井友里)、木下ほうか(金内秋生)、寺島進(新井英一)、木村祐一(古澤武志)、烏丸せつこ
京都木屋町をかつて牛耳っていたヤクザの勝浦茂雄は、ある事件で両手両脚を失くした。今は弟分の古澤の仕事を黙々とこなしている。古澤から命ぜられた坂本が身の回りの世話をしているが、内心いやいやなのが見て取れる。坂本は債権者の家を回り、勝浦をプレゼントだと置いていく。ダルマのように転がされた勝浦は悪態をつき、債権者を脅して借金を回収する。嫌がらせを受けた債権者は勝浦の迫力に恐れをなして、さらに他から借金を重ねたり娘を差し出したりするほかなくなってしまう。
なんかもう凄い映画を観てしまいました。映画らしい映画というか。「怖い思いしたくない」私がこわごわ観た試写ですが、遠藤さんはじめ役者さんたちの迫力ある演技に圧倒され、映画だからできる表現だ!と感心したのでありました。この原作を見つけた榊監督、原作者&脚本の丸野裕行氏、演じた俳優さんみんなに拍手を送ります。
四肢を失くした人で思い出したのが『ジョニーは戦場へ行った』(1971年/ドルトン・トランボ原作&監督)と『キャタピラー』(2010年/若松孝二監督)ですが、主演の遠藤さんが、「初めて観た映画は『ジョニーは戦場へ行った』だった」と初日舞台挨拶で語っていたようです。そ、それはトラウマになりそう。
チラシ画像の遠藤さんのアップは迫力がありすぎますが載せますね。裏社会の男たちの生き様が切なくもあり、怖い映画でしたが今年のベスト入りです。(白)
2015年/日本/カラー/HD/116分
配給:ファミリーツリー、アークエンタテインメント
(C)2014「木屋町DARUMA」製作委員会
http://kiyamachi-daruma.com/
★2015年10月3日(土)渋谷シネパレスほか全国順次公開