2015年10月04日

アメリカン・ドリーマー 理想の代償(原題:A Most Violent Year)

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監督:脚本:J・C・チャンダー
衣装:ワリッカ=メイモン
出演:オスカー・アイザック(アベル・モラレス)、ジェシカ・チャステイン(アナ・モラレス)、デヴィッド・オイェロウォ(ローレンス検事)、アレッサンドロ・ニヴォラ(ピーター・フォレンテ)、アルバート・ブルックス(アンドリュー・ウォルシュ)

1981年のニューヨーク。移民のアベル・モラレスはクリーンなビジネスを信条に働き、オイル業界で頭角を現してきた。美しい妻アナを娶り、可愛い子どもを授かり、郊外に豪邸を持って幸福の絶頂にいた。次のステップのために摩天楼を望む土地の手付金も払った。銀行からの融資を取り付け、全財産をはたいたアベル。
しかし何者かが彼の成功を阻もうとすてか、タンクローリーを強奪する事件が続発する。アベルの覚えのない脱税の容疑がかかり、家族への脅迫も起きた。悪いことは続き、確約していた銀行融資が取り消され、30日以内に残りの支払いができないと手付金は没収、無一文になってしまう。アナは親族のニューヨークマフィアの手を借りようというが、これまでの努力が水の泡になるとアベルは譲らない。

原題が「A Most Violent Year」。最も暴力的な年?ニューヨークで犯罪が多発したこの年を舞台に、アメリカン・ドリームを手に掴もうとした主人公が転落してしまう日々を緊迫感たっぷりで描きます。好事魔多しというのはこれだ、と思ったほど様々な災難(としか言いようがない)が降りかかります。ああ、心臓に悪い。
オスカー・アイザックは若き日のアル・パチーノを髣髴とさせます。仕立の良さそうなスーツとキャメルのコートがよく似合っていました。個人的な好みで、これまで一番背広が似合う俳優はコリン・ファース、コートの似合う俳優はチョウ・ユンファでしたが、その次にランクイン。妻役のジェシカ・チャステインも上品な美人かと思えば、キレて怒鳴り散らすワイルドさも併せ持って、本当に守備範囲の広い人です。彼女が着こなすアルマーニのコートいいなぁ。(白)


2014年/アメリカ/カラー/シネスコ/125分
配給:ギャガ
(C)2014 PM/IN Finance.LLC. American-dreamer.gaga.ne.jp
http://american-dreamer.gaga.ne.jp/

★2015年10月1日(木)TOHO シネマズ シャンテ 他全国ロードショー
posted by shiraishi at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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