2015年09月05日

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声   原題:BOYCHOIR

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監督:フランソワ・ジラール
出演:ダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツ、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、エディ・イザード、ケヴィン・マクヘイル、ジョー・ウエスト、ギャレット・ウェアリング

12歳のステットは、酒浸りの母と二人暮らし。学校でトラブルばかり起こしているが、彼の美声に目をとめた校長は国立少年合唱団のオーディションを受けるよう勧めていた。母親が事故で突然亡くなり、初めて会う父親からは育てられないと見放され、少年聖歌隊が有名な寄宿学校に入学させられる。厳しい規律の上に、楽譜も読めないとクラスメートからいじめられ、めげそうになるステット。やがて、指揮者のカーヴィル先生からソロに抜擢され、歌う楽しさにめざめていく・・・

美しいボーイソプラノの命は、声変わりするまでのわずか数年。自暴自棄になっていたステットが、期限付きの美声に賭ける姿に、ほんの12歳の時に目標を持てるなんていいなぁ〜とうらやましく思いました。同じ日に試写で観た『バレエボーイズ』も、やはりティーンの頃から目標を持つ男の子たちの映画でした。フィクションとドキュメンタリーの違いはあっても、根底に流れるものは同じ。この年になってしまった私には、妹の孫(7歳)に、「早く自分のしたいことを見つけなさいね」と言うしかない。
指導にあたるカーヴェル先生は、若いころに歌う才能を否定されて指導者になったという過去があって、それだけに才能を無駄にしているステットに厳しくするのです。人間味あるカーヴェル先生を演じるダスティン・ホフマン、素敵です。『カルテット!人生のオペラハウス 』で監督として来日された時のことを思い出しました。
やっぱり役者として表に出てこそのダスティン・ホフマン! (咲)


2014年/アメリカ/カラー/1時間43分/スコープサイズ/5.1chサラウンド
配給:アスミック・エース
公式サイト:http://boysoprano.asmik-ace.co.jp/
★2015年9月11日(金)、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
posted by sakiko at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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