2015年08月29日

Dearダニー 君へのうた(原題:Danny Collins)

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監督・脚本:ダン・フォーゲルマン
撮影:スティーブ・イェドリン
音楽:セオドア・シャピロ、ライアン・アダムス
出演:アル・パチーノ(ダニー)、クリストファー・プラマー(フランク)、アネット・ベニング(メアリー)、ボビー・カナベイル(トム)、ジェニファー・ガーナー(サマンサ)、ジゼル・アイゼンバーグ(ホープ)、カタリーナ・キャス(ソフィー)

ベテランミュージシャンのダニーは、往年のヒット曲を歌うだけの日々にうんざりしていた。それだけで若い婚約者の満足する派手な生活を支えられはしたが、新曲を作る意欲もなく空しい心をもてあましている。そんなときに長く彼を支えたマネージャーのフランクから、誕生日プレゼントにと、ジョン・レノンの手紙を手渡される。ダニーが駆け出しのシンガーだった43年前、雑誌社あてに出した手紙へのレノンの返事だった。「Dearダニー」と始まる手紙は真情にあふれ、電話番号まで記されている。それが雑誌社からダニーの元へ送られることなく、コレクターの手に渡っていたのをフランクが見つけて手に入れたのだった。ダニーは生活を立て直そうと決意する。

オスカー俳優アル・パチーノの久しぶりの新作です。初めてのミュージシャン役に挑戦、かつて一世を風靡しながら怠惰な生活を送る愛すべきダメ男を、チャーミングに演じています。舞台でのパフォーマンスはシカゴの公演中のグリーク・シアターに10分間だけ割り込み、シカゴのために集まった観客と共につくりあげたのだそうです。映画のために作られたオリジナルの曲を、ダニーと観客がかけあいで歌うところも見所です。
ジョン・レノンの手紙の話は実話で、ジョン・レノン財団の協力のもと、その歌もふんだんに使われています。息子のトムと会うときに流れる「ビューティル・ボーイ」にはグッときます。もう一人の出演者ともいえるジョンの歌声に包まれながら、ドラマをお楽しみください。(白)


2015年/アメリカ/カラー/シネスコ/107分
配給:KADOKAWA
(C)2015 Danny Collins Productions LLC
http://deardanny.jp/
★2015年9月5日(土)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー
posted by shiraishi at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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