2015年08月23日

僕たちの家(うち)に帰ろう   原題:家在水草豊茂的地方 英題:River Road

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監督・脚本・編集・美術:リー・ルイジュン(李睿珺)
出演:タン・ロン(湯龍)、グオ・ソンタオ(郭嵩濤)、バイ・ウェンシン(白文信)、グオ・ジェンミン(郭建民)、マ・シンチュン(馬興春)

中国北西部で暮らすユグル族の兄弟。両親は放牧できる土地を求めて奥地の草原に移住したため、兄バーテルは祖父のもとで暮らし、弟アディカーは学校の寮に住んでいる。夏休み、父親が迎えにこないため、二人は駱駝に乗って奥地の草原を目指す。兄は弟が母親の愛情を独占していると思い、弟はいつも兄のお下がりばかり着せられていると、お互い嫉妬心で仲が悪い。父から川に沿ってくればいいと教わっていたが、目印のはずの川が干上がってしまっている・・・・

2014年の東京国際映画祭で『遥かなる家』のタイトルで上映された作品。コンペティションの中で一番気に入った作品で、嬉しい公開となりました。
『家在水草豊茂的地方(我が家は水草茂るところにある)』という原題には、近代化で喪失した自然への思いを込めたそうです。
厳しい自然の中で、仲の悪かった兄弟が次第に分かち合えるようになる姿も見どころです。
記者会見で、監督にユグル族について伺ったところ、監督より「9世紀には河西回廊に強大なウィグル王国がありました。多くがイスラーム化した中、仏教を守った人たちがユグル族。今は、1万4千人しかいません。90%が自分たちの言葉である突厥語をしゃべれません。できるだけ言葉を入れようと私も勉強しました。私が言葉や駱駝の乗り方を教えないといけない状況でした。彼らの文化を映画に残したいと思いました」との説明がありました。
漢字で書いた場合、ユグルもウィグルも同じと聞きました。私にとっては、イスラーム化しないで仏教を守ってきた人たちが少数ながらいることを知り驚きました。
近代化や政権の都合で、自然も伝統文化もないがしろにされてきたことを憂うばかりです。
今からでも遅くない、わずかに残された伝統を守りつつ、近代化をはかってほしいものだと思います。(咲)


僕たちの家(うち)に帰ろうスタッフ_R.JPG

製作スタッフ 右から2番目リー・ルイジュン(李睿珺)監督、3番目ファン・リー(方励)プロデューサー(2010東京国際映画祭にて 撮影:宮崎暁美) 

2014年/中国/テュルク語、北京語/103分/カラ―
配給・宣伝:マジックアワー
公式サイト:http://www.magichour.co.jp/uchi/
★2015年8月29日(土) シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー


posted by sakiko at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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