監督・撮影・編集:畠山容平
出演:畠山直哉
世界的に活躍する写真家 畠山直哉氏は、2011年3月11日の東日本大震災で、郷里の陸前田高田市の実家が流され、お母さんを亡くされた。
バイクを駆って津波に飲まれた後の故郷に戻って以来、これまでたびたび故郷に帰り、撮影を続けている。監督は小さなビデオカメラを片手に、撮影の邪魔にならないよう映像を撮り溜めてきて、このほど1本のドキュメンタリー作品となった。
大阪の映像学校で、直哉氏に生徒として出会った畠山監督は、震災後に直哉氏の映像作品を作ったのがきっかけで、もっと長いものを作りたいと考えたそうです。写真家としての直哉氏が被災の当事者にもなって、変貌してしまった故郷を撮り続けています。外に現われない怒りや悔しさや悲しみが、報道写真とは違った形で焼き付けられているのではないでしょうか。3月14日、帰郷途中に外国のメディアの取材に答える直哉氏の映像と、生前のお母さんがカメラを構えている1枚の写真に胸が詰まりました。(白)
2015年/日本/カラー/87分
配給:CINEMACTION豊劇―豊岡劇場―
http://www.mirai-nazoru.com/
★2015年8月15日(土)よりシアターイメージフォーラムほか全国順次公開