2015年07月19日
チャップリンからの贈りもの(原題:La rancon de la gloire)
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
脚本:グザヴィエ・ボーヴォワ、エチエンヌ・コマール
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ブノワ・ポールブールド(エディ・リカルト)、ロシュディ・ゼム(オスマン・ブリチャ)、キアラ・マストロヤンニ(ローザ)、ピーター・コヨーテ(ジョン・クルーカー)、セリ・グマッシュ(サミラ)
お調子者のエディが出所し、貧しいけれど友情に厚いオスマンの家に厄介になる。まもなくオスマンの妻が入院するが、保険もないオスマンには手術費用が捻出できない。金のないのはエディも同じだが、なんとかしたいととんでもない計画を思いつく。喜劇王チャップリンの訃報をニュースで見たエディは、チャップリンの棺を掘り出して、遺族に身代金を要求しようというのだった。
「チャップリンはいつだって貧しい者の味方だった。ちょっと借りるだけ」
始めは反対するオスマンもついに墓荒らしに加担し、誘拐犯になってしまった。電話をしても警察にも遺族にもはじめは相手にされず、穴だらけの計画はすぐに破綻する。
チャップリンの棺が盗まれ、トウモロコシ畑で見つかったというのは実話。チャップリンの遺族の全面協力を得て、邸宅と墓地をロケに使用、実の息子さんや孫娘も映画に登場しています。サーカス団長と未亡人の役ですのでお見逃しなく。ミシェル・ルグランの美しい音楽とチャップリンの名画を髣髴させるシーンに、心あたたかくなる現代のおとぎ話。
ドジな誘拐犯人を演じた2人のベテランを相手に子役がとても落ち着いて可愛いのと、サーカスの団員役のキアラ・マストロヤンニが両親そっくり(マルチェロ・マストロヤンニ&カトリーヌ・ドヌーヴ)なのにびっくり。(白)
2014年/フランス/カラー/シネスコ/115分
配給:ギャガ
(c)Marie-Julie Maille / Why Not Productions
http://chaplin.gaga.ne.jp/
★2015年7月18日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
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