2015年07月19日

『共犯』 原題 共犯  英題 Partners in Crime

7月25日より新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
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Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved

監督:チャン・ロンジー 製作:チェン・ホンユエン、ジャッキー・パン
原作:シア・ペアウーヌーヌー
キャスト
ウー・チエンホー:ホアン・リーファイ
チェン・カイユアン:イエ・イーカイ
トン・ユィカイ:リン・ヨンチュン
ヤオ・アイニン:シャー・ウェイチャオ

ホアン、リン、イエの3人の男子生徒は、帰宅途中、通りがかった路地で女生徒シャーが変死しているのを発見。同じ高校に通っているけど、口もきいたことがなかったが、奇妙な縁で知り合った3人は、死の真相を探り始めた。友人もいなかった女生徒のお葬式に出かけ、友人と名乗る。留守がちな母親のことを知り、3人は女生徒の部屋に侵入し、何か手がかりはないか探る。そんな中から、彼女が同級生からいじめられていたのではないかという疑惑が持ち上がる。SNSの炎上、女生徒の日記、秘密の森と沼。少年たちの犯人捜しが復讐へと進むかに思わせながら、新たに起こる悲劇。話は思いがけない方向に展開する。
監督は本作が第2作目となるチャン・ロンジー。デビュー作は、視覚障害を持つピアニストを描いた『光にふれる』(12)。2作目は、前作とはガラリと違う学園ミステリー。現代の若者たちの孤独、いじめ、誤解、絶望、ソーシャルネットワークに振り回される社会を描く。

台湾の青春ものというと爽やかなものが多いけど、これは違う。社会に潜む悪意や、思い込み、社会からの疎外などを描いている。唯一の救いは、奇妙な縁で知り合った男の子たちの探究心、冒険心。たぶん、友人も少ないメンバーなのだろうけど、これが縁で、何かを一緒にやってゆくという手ごたえをつかんだのではないかなと思った。しかし、心の問題に向き合う大人たちのそっけなさ、事務的な仕事も描いていた。これが現実だとすると、ちょっと寂しい。(暁)

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Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved
2014年 台湾 上映時間89分
配給 ザジフィルムズ
オフィシャルサイト http://www.u-picc.com/kyouhan/
posted by akemi at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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