監督:木村衛
出演:ジェリー・ロペス、ケリー・スレーター、トム・カレン、ジョエル・チューダー、リッキー・グリッグ、ディック・ブリューワー
2011年3月11日、テレビに映し出される映像に呆然となる一方、津波が人間の敵のような論調で多くのメディアが無惨な現実を伝えていることに違和感を覚えた監督。人間は自然を、自分たち自身を、どのような存在としてとらえればいいのか。その一つの大きな『キー』は死生観ではないか・・・ この映画を撮る決心をした瞬間だった。
オーストラリア、カリフォルニア、ハワイ、日本、オレゴン・・・ 海に人生を捧げた伝説のサーファーたちを訪ねて歩く。海のもたらす喜びと、死の恐怖、その両方を知っている人たちだ。彼らは、「自然」「生」そして「死」をどのように受け止めているのか・・・
最初に訪れたオーストラリアで、2012年に亡くなった伝説的サーファーであるマイケル・ピーターソンさんの散骨に立ち会うことになる。散骨の場所はサーファーにとっての聖地ベルズビーチ。ゴールドコーストの実家から2000キロ、空路で遺骨を運べない規則があり、陸路、遺骨を運ぶのに同行する。息子に先立たれた老いたお母様には、栄誉は誇りではあっても、虚しい思いはぬぐえないと思った。
ダライ・ラマ14世のお言葉も出てくる。人間はいつか必ず死ぬもの。その死にむかって、どう生きていくかを問われたような気がする。そして、自然には逆らえないことも。(咲)
配給・宣伝:レイドバック・コーポレーション
2015年/86分/カラ―/日本映画/日本語・英語字幕/デジタル
WOOD'S OFFICE
公式サイトhttp://www.alohadeath-mov.com/jp/index.html
★7月25日(土)- 8月7日(金)2週間限定、ヒューマントラストシネマ渋谷にてスペシャル・レイトショー!!