監督:ピート・ドクター
共同監督:ロニー・デル・カルメン
製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:ジョナス・リベラ
脚本:ピート・ドクター、メグ・レフォーヴ、ジョシュ・クーリー
音楽:マイケル・ジアッチーノ
声の出演:エイミー・ポーラー(ヨロコビ)、フィリス・スミス(カナシミ)、ルイス・ブラック(イカリ)、ミンディ・カリング(ムカムカ)、ビル・ヘイダー(ビビリ)、ケイトリン・ディアス(ライリー)、カイル・マクラクラン(パパ)、ダイアン・レイン(ママ)
吹き替え版声の出演:竹内結子(ヨロコビ)、大竹しのぶ(カナシミ)、佐藤二朗(ビンボン)
ミネソタの田舎町で明るく元気に育った11歳の少女ライリー。パパの仕事の都合で急に都会のサンフランシスコに引っ越すことになった。今までと違う新しい学校、新しい友だちにライリーは心が不安定になってしまう。ライリーの頭の中の司令部では、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が集まって、ライリーを幸せにしようと頑張っていた。そんなときに、喜びでいっぱいだったライリーの思い出を「カナシミ」がさわったことから、悲しい思い出に変わってしまう。慌てて元に戻そうとした「ヨロコビ」は「カナシミ」と一緒に司令部の外に放り出されてしまった。
頭(心)の中が視覚化され、感情たちが司令部でコントロールしている様がアニメになりました。広大な倉庫仕様なのが面白いです。よく「記憶や思い出の引き出し」と言いますが、思い出がそれぞれ感情の色に染まったボールの形でレール様の棚に整然と並べられていました。無限といえそうな数で日々増えていき、捨てられていきます。頭(心)は広〜くて、深〜いようです。
ピート・ドクター監督が「自分の11歳の娘の頭の中で何がおこっているんだろう」と考えたのが始まりだそうです。11歳ころは子どもから大人への入り口の手前あたりで、難しい年頃です。感情が成長とともに分化され、自分の中で葛藤しているのをはっきり描き出します。子どもたちが感じているモヤモヤは、こういう形かも、とディズニースタッフが考えたわけですね。小さな子にはファンタジーと冒険の楽しさを、ちょうどその年頃の子には共感を得られるのではないでしょうか。大人は捨てられ忘れられる記憶、それを思い出せないことに涙するかも。パパとママの声の役者さんが懐かしい〜。(白)
2015年/アメリカ/カラー/ビスタ/1時間42分(短編『南の島のラブソング』含む)
配給:ディズニー
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http://www.disney.co.jp/movie/head.html
★2015年7月18日(土)全国ロードショー