監督:フランク・サイモン
出演:ジャッキー・スチュワート、ヘレン・スチュワート、ロマン・ポランスキー
1971年、モナコ・グランプリの週末、映画監督ロマン・ポランスキーが友人となった世界チャンピオン、ジャッキー・スチュワートと共に過ごした姿を捉えたフィルムが倉庫から奇跡的に見つかった。その映画『ウィークエンド・チャンピオン〜モンテカルロ1971』は、1972年にベルリン映画祭で賞を獲得したが、当時ドキュメンタリー作品の公開は難しく、テレビ放映されただけで終わってしまっていた。
本作は、1971年に撮った映像を、時を越えて、ポランスキーとジャッキー・スチュワートが二人で観ながら、F1の軌跡を語るドキュメンタリー。
1971年の映像では、皆が長髪。もみあげも凄い。ポランスキーとジャッキー・スチュワートも、もちろん長髪。二人で「あの頃は皆そうだったよね」と笑う。若かった頃の二人もいいけれど、年を重ね渋みが出た二人も素敵だ。 当時はF1レーサーといえば、死と隣り合わせだったことが語られる。ジャッキー・スチュワートは、F1通算99戦出場、通算勝利は27回。偉大なチャンピオンとしてだけでなく、F1の安全性を誰よりも使命感を持って啓蒙。1972年大英帝国勲章OBE、2001年にはナイト爵を授かっている。
1971年当時の映像も興味深いが、なにより本作の魅力は、それを振り返って語るポランスキーとジャッキー・スチュワートの二人の姿。 F1にそれほど興味のない私にも、とても魅力ある作品!(咲)
配給:レイドバック・コーポレーション
配給協力:エクスペアード
提供:ユーロ・ピクチャー
2013/イギリス・フランス/カラー/93分/1:1.85
c2012 R.P.PRODUCTIONS
公式サイト:http://weekendofachampion.euro-p.info/
★2015年7月18日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開