監督・撮影・編集:杉岡太樹
出演:三宅洋平 他
2013年7月参議院議員選挙に立候補したミュージシャン・三宅洋平の選挙活動を追ったドキュメンタリー。音楽と演説を融合させた街頭ライブ型選挙演説を「選挙フェス」と呼び全国ツアーをおこなった。この前代未聞の選挙ツアーは結果的に落選候補者最多となる17万6970票を獲得。日本に今生きる国民が何を求めているのかを浮き彫りにさせた。日米で異例のヒットとなった『ハーブ&ドロシー』などの制作に参加していた杉岡太樹が監督、撮影、編集を手掛けた。
2003年のフジロック・・ 私はビョーク目当てで新潟県苗場まで高いチケット買って友人達と遊びに行ったが、その時に出演していた「犬式」が三宅洋平のバンドだった。他の出演ミュージシャン達のインパクトに圧倒されていたので正直、あまり「犬式」の記憶は無いが、あのフジロックで待ち時間を60分オーバーさせた伝説を残したと云う。その三宅洋平氏が緑の党から出馬した。映画のクライマックスに映し出される渋谷ハチ公前広場の選挙フェスには私も仕事を退勤後にダッシュで駆け付けた・苦笑 音楽家が政治に参画する、そんな時代がついに来た。大切なのは批判することや敵対することではなく、「ひとつ」に調和していくこと。音楽の力を信じる若者は、どこまでもポジティブだった。映画では、その選挙活動(それを三宅は「戦い」ではなく「祭り」と呼ぶ)にカメラが密着し、熱い支持や苛立ちの様子も含め、赤裸々に描き出している。結果17万6970票もの個人票を得るが、それよりも何万票も下回りながら当選した自民党ほか大きな政党の候補が数々いたにもかかわらず、緑の党の総得票数が当選ラインに届かなかったために三宅は落選した。でも、ようやくここに希望を見出した若者たちの「静かな革命」は、もう止まることが無いだろう。 (千)
2014年/日本/114分
制作・配給:mirrorball works
公式サイト
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