監督・脚本:スティーヴン・ナイト
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
出演:トム・ハーディ(アイヴァン・ロック)、オリビア・コールマン(ベッサン)、ルース・ウィルソン(カトリーナ)、アンドリュー・スコット(ドナル)、ベン・ダニエルズ(ガレス)、トム・ホランド(エディ)
仕事を終えたアイヴァン・ロックは夜のハイウェイを走っている。本当は帰宅して家族とサッカー観戦をするはずだった。それに明日はこれまで関わってきたプロジェクトの着工の日、現場で指揮を取らねばならないのだ。しかし、1本の電話が彼の生活も未来も変えてしまった。ロンドンへとひた走りながら、ロックは同僚へ引継ぎを頼み、自宅で待っている妻に告白し、上司に詫びなければならない。電話だけが彼らと繋がっている。
最初に車に乗り込むと、後はず〜っと運転席のロックことトム・ハーディだけが映ります。ロックが向かう目的地ロンドンに着くまでの86分間、観客は彼とハイウェイだけを見つめることになります。これで映画が成立するのか?するんです。それも緊張感たっぷり!電話のやりとりで、次第にいろいろなものをなくしていくロック、このムダのない濃密な脚本・トム・ハーディの演技に拍手。
電話で繋がるキャストたちはホテルに集められて、舞台劇のように本番をこなしたそうですが、一人きりで画面に映り続けるトム・ハーディの心境たるや??86分の映画が終ってホーッと息をつきました。(白)
2013年/イギリス、アメリカ/カラー/86分
配給:アルバトロス・フィルム
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http://www.onthehighway.net/
2015年6月27日(土)、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー