2015年06月21日

ハッピーエンドが書けるまで(原題:Stuck in Love)

happyend.jpg

監督・脚本:ジョシュ・ブーン
撮影:ティム・オアー
出演:グレッグ・キニア(父ビル)、ジェニファー・コネリー(母エリカ)、リリー・コリンズ(サマンサ)、ローガン・ラーマン(ルイス)、ナット・ウルフ(ラスティ)、ロアナ・リベラト(ケイト)

作家のビルは、妻のエリカと離婚して3年も経つにもかかわらず、今も未練たっぷり。ときどきエリカの家まで出かけ、こっそり様子を伺っている。感謝祭のテーブルにはエリカの皿も並べて、いつか戻ってくるのを待っている有様だ。
帰省した大学生の娘のサマンサは父に呆れ、母とはこの3年口もきいていない。両親を見ているとセックスフレンドだけで充分、恋愛も結婚も考えたくない。同級生のルイスはそんな彼女を気にかけるが、サマンサは彼の思いに応えることができない。サマンサの弟ラスティは、晩生(おくて)な高校生でケイトに恋していても口に出せず、ひそかに日記に書き付けているだけ。

『きっと、星のせいじゃない。』のジョシュ・ブーン監督がその2年前、2012年に発表した監督・脚本の長編第1作。『白雪姫と鏡の女王』(2012)のリリー・コリンズ、『ウォール・フラワー』(2012)のローガン・ラーマン、『きっと、星のせいじゃない。』(2014)ではずっとサングラス姿だったナット・ウルフが出演しています。子どもたちにトラウマを植え付けた両親ビルとエリカ、サマンサとルイス、ラスティとケイトの3つのカップルの愛情の行方を描いて、家族や友人、恋愛と結婚をそれぞれ考えさせられます。
脚本に監督自身の両親の離婚を投影させたほぼ自伝的な作品で、さらに希望をこめたのだそうです。またラスティが読んでいる本、サマンサとルイスの会話に登場するのも実際に監督の好きな本なので、読書好きのみなさま、そちらにもご注意ください。(白)


2012年/アメリカ/カラー/ビスタ/97分
配給:AMGエンタテインメント
(C)2012 Writers the Movie,LLC
http://happy-movie.com/
★2015年6月27日(土)新宿シネマカリテ、渋谷シネパレスほか全国公開
posted by shiraishi at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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