監督:クリスチャン・レブリング
脚本:アナス・トーマス・イェンセン、クリスチャン・レブリング
出演:マッツ・ミケルセン(ジョン)、エヴァ・グリーン(マデリン)、ジェフリー・ディーン・モーガン(デラルー大佐)、エリック・カントナ(コルシカ人)、ミカエル・パーシュブラント(ピーター)、ジョナサン・プライス(キーン)、ナナ・オーランド・ファブリシャス(マリー)
1870年代のアメリカ。戦争で荒れたヨーロッパから新天地アメリカへと、希望を胸に人々が集まってきていた。デンマークから兄と共に入国した元兵士のジョンは、努力甲斐あって仕事も軌道に乗りようやく妻子を呼び寄せることができた。7年ぶりに再会した妻マリーは美しく、息子も大きくなってこれからの幸せな生活が約束されていると思えた直後、悲運に見舞われる。乗合馬車で同乗した男たちに非道にも目の前で妻子を拉致されてしまったのだ。傷つきながら犯人を追っていくが、マリーも息子も殺された後だった。怒りのあまり男たちを射殺したジョンは、今度は殺した男の兄デラルー大佐に執拗に狙われる。デラルーはこの地域を支配する名うての悪党で、保安官も手を出せなかった。
「デンマークの至宝」と称される名優マッツ・ミケルセンの正統派西部劇!再会した妻子を殺され、復讐に燃える男が殺した相手の家族にまた狙われます。法律も秩序もまだ未整備、あっても力のある者勝ちの時代の話。たまたま馬車に乗り合わせた相手が悪人だったというのが悲劇の始まりで、家族を楯にされて手を出せないジョンに同情するしかありません。孤立無援で復讐を遂げようとするジョンの物語ですが、原題の「Salvation」は復讐(リベンジ)ではなく「救済」なんですね。そちらに主題があるようです。宣伝来日したマッツ・ミケルセンのインタビュー動画が公式サイトにありますので、ご覧下さい。
街を牛耳るデラルーの情婦マデリンにエヴァ・グリーン。口がきけないという設定ですが、目が物言う人なのでセリフがない分凄みが増しています。(白)
2014年/デンマーク・イギリス・南アフリカ合作/カラー/93分
配給:クロックワークス、東北新社
(C)2014 Zentropa Entertainments33 ApS, Denmark, Black Creek Films Limited, United Kingdom & Spier Productions (PTY), Limited, South Africa
http://akutou-shukusei.com/
★2015年6月27日(土)新宿武蔵野館他全国公開