2015年06月07日

奇跡のひと マリーとマルグリット   原題:Marie Heurtin 英題:MARIE'S STORY

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監督: ジャン=ピエール・アメリス
出演: イザベル・カレ、アリアーナ・リボアール、ブリジット・カティヨン

19世紀末、フランス・ポアティエ地方に実在した“もうひとつの”ヘレン・ケラー物語

聴覚しょう害のある少女たちの教育施設ラルネイ聖母学院。ある日、聴覚だけでなく視覚にもしょう害のあるマリー(アリアナ・リヴォワール)が父親に連れられてやって来る。教育を受けたこともなく、野生動物のように育ったマリーは木の上に登ってしまう。マリーをなだめて木から下ろした修道女マルグリット(イザベル・カレ)は、受け入れを渋る院長を説得して彼女を学院に迎え入れようと進言する。その日からマルグリットはマリーに全身で愛情を注ぎ、教育をほどこす。8か月後、ようやくマリーは言葉の存在を認識する。努力が実った一方で、マルグリットは不治の病で余命いくばくもない状態だった・・・

このところ、『イマジン』では視覚しょう害者、『ザ・トライブ』では聾唖者と、しょう害を抱えながら暮らす人たちを描いた映画が続けて公開されています。
本作は、聴覚と視覚の両方にしょう害がある少女の物語。有名なのは、ヘレン・ケラーですが、昨年公開された韓国映画『渚のふたり』でも、重複しょう害の男性が生き生きと暮らす姿を映し出していました。 聴覚だけ、もしくは視覚だけのしょう害者に対する教育方法はそれなりに確立されていますが、重複しょう害者への教育がいかに大変かを、『渚のふたり』でも感じました。
『渚のふたり』イ・スンジュン監督インタビュー
http://www.cinemajournal.net/special/2014/nagisa/index.html
マリーはマルグリットの献身的な努力で言葉の存在を知ります。
目も見えない、音も聴こえない世界で過ごすことがいかに大変か・・・想像を絶します。
健常者に産んでくれたことを母に感謝です。(咲)


2014年/フランス/カラー/ビスタサイズ
配給: スターサンズ/ドマ
公式サイト:http://www.kiseki-movie.jp
★2015年6月6日(土)よりシネスイッチ銀座ほかロードショー
posted by sakiko at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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