2015年05月30日

涙するまで、生きる(原題:oin des hommes)

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監督・脚本:ダヴィド・オロファン
原作:アルベール・カミュ
撮影:ギョーム・デフォンテーヌ
編集:ジュリエット・ウェルフラン
音楽:ニック・ケイヴ、ウォーレン・エリス
出演:ヴィゴ・モーテンセン(ダリュ/教師)、レダ・カテブ(モハメド)、ジャメル・バレク、ヴァンサン・マルタン、ニコラ・ジロー、ジャン=ジェローム・エスポジト

1954年のフランスからの独立運動が高まっているアルジェリア。元軍人のダリュは砂漠で一人小さな学校を開き、教師をしている。憲兵がアラブ人の男を連れてきて、裁判にかけるために街まで護送しろと言う。気が進まなくとも命令には逆らえない。男の名はモハメド、裁判は形式だけで処刑されることになるだろうと覚悟している。ダリュは縄をほどき自由にさせるが逃げようともしない。復讐のために追ってきたアラブ人たちに襲撃され、2人は追っ手を交わすために山を越える道を選ぶ。

『異邦人』で知られるノーベル賞受賞の作家アルベール・カミユの原作。彼はフランス人入植者の息子としてアルジェリアで生まれました。『最初の人間』(2011)で、子どもの頃の想い出が描かれています。本作はアルジェリア紛争の只中、違う民族の2人の魂の触れ合いを描いています。
ヴィゴ・モーテンセンは深い知性を感じさせる静かな印象の俳優で、『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役で一気に世界中に知られました。この作品も砂漠のアラゴルンという雰囲気です。
レダ・カテブも個性的で印象を残す人。すぐに思い出せるのは『黒いスーツを着た男』(2013)、『愛について、ある土曜日の面会室』(2012)です。
アルジェリアに平和が来ることを願いながら、1960年に亡くなったカミユの思いが生きている作品でした。チラシに掲載されているカミユの言葉を掲げておきます。(白)


私の後ろを歩かないでください、
私はあなたを何処へも連れて行けないから。
私の前を歩かないでください、
私はあなたについて行けないから。
私の隣で、いつも一緒に歩いて欲しい。
だって私たちは友人なのだから。


2014年/フランス/カラー/シネスコ/101分
配給:レスペ、スプリングハズカム
(c)2014 ONE WORLD FILMS (c)Michael Crotto
http://www.farfrommen.com/

★2015年5月30日(土)イメージフォーラムほかにて全国順次ロードショー


posted by shiraishi at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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