監督:ケネス・ブラナー
脚本:クリス・ワイツ
音楽:パトリック・ドイル
出演:ケイト・ブランシェット(トレメイン夫人)、リリー・ジェームズ(エラ/シンデレラ)、リチャード・マッデン(王子/キット)、ヘレナ・ボナム=カーター(フェアリー・ゴッドマザー)、ソフィー・マクシェラ(ドリゼラ)、ホリデイ・グレインジャー(アナスタシア)、デレク・ジャコビ(王)、ステラン・スカルスガルド(大公)
日本語吹き替え版・声の出演:シンデレラ(高畑充希)、王子(城田優)
優しい両親のもとで何不自由なく育ったエラでしたが、ママが病気で亡くなり、しばらくしてパパが再婚。子連れの未亡人がまま母となりました。パパまでが旅先で亡くなってからエラはまま母と義理の姉たちに女中代わりにこきつかわれる毎日。「シンデレラ(灰だらけのエラ)」とよばれるようになりました。どんなに辛いときでもママが言い聞かせた「愛と勇気」の心を忘れず、エラはくじけませんでした。
狩りにやってきた王子は森で出会ったエラのことが忘れられません。国中の娘を招いた舞踏会で再会できるのを心待ちにしていました。エラは母の形見のドレスを台無しにされ、着飾って出かけるまま母と姉たちを見送りました。見知らぬ老婆に親切にしたエラの前に現われたのは、フェアリーでした。
ディズニーのアニメーション『シンデレラ』(1950年製作・日本公開1952年)は古典アニメとして有名ですね。こちらは実写版。『イントゥ・ザ・ウッズ』の中でアナ・ケンドリックがシンデレラを演じていましたが、本作ではリリー・ジェームズが大抜擢。魔法使いが現われてドレスと馬車とガラスの靴を贈られるエピソードはそのまま、そこに行くまでに一工夫あり。肝心なのは「愛と勇気」だと強調されています。さすがに65年後の女子たちに「白馬に乗った王子様」と結婚してハッピーエンドでは現実と乖離しすぎですものねぇ。けれども幸せはファンタジーで、意地悪なまま母&娘たちのほうが昔からリアルなのはなぜでしょう?幸せは何通りもあるけど、不幸せはいつも同じってこと??
美術と衣装、視覚効果が素晴らしく美しいです!舞踏会での水色のドレスはペチコートを重ね、スワロのビーズをふんだんに使っているので見た目より重いのだとか。貫禄たっぷりのまま母、フェアリー、招待客たちの衣装にも注目〜。「アナと雪の女王」のその後を描いた短編アニメ「アナと雪の女王/エルサのサプライズ」を同時上映。(白)
2015年/アメリカ/カラー/シネスコ/105分
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C)2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
http://www.disney.co.jp/movie/cinderella.html
★2015年4月25日(土)全国公開