2015年04月19日

王妃の館

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監督:橋本一
脚本:谷口純一郎、国井桂
原作:浅田次郎
出演:水谷豊(北白川右京)、田中麗奈(朝霞玲子)、吹石一恵(桜井香)、尾上寛之(戸川光男)、青木崇高(近藤誠)、中村倫也(クレヨン)、安達祐実(ミチル)、中崇史(香取良夫)、野口かおる(早見リツ子)、緒形直人(金沢貫一)、石橋蓮司(丹野二八)、安田成美(ディアナ)、石丸幹二(ルイ14世)、山田瑛瑠(プティ・ルイ)

“シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ”(王妃の館)とよばれるパリの超一流ホテルに宿泊する日本からのツアー客が到着した。200万円の豪華ツアーと格安ツアーの、2組・男女11人。太陽王ルイ14世により建てられたこの豪華なホテルに小説の着想を求めて参加した売れっ子作家・北白川右京もその一人。ツアーはどちらも同じ旅行会社の企画で、2組は決して会うことのないよう社長の朝霞玲子により緻密な計画が立てられていた。なぜなら倒産寸前の旅行会社を救うべく、この超一流ホテルの部屋をダブルブッキングして経費を浮かせていたから。かくしてドタバタの喜劇へ突入となるのだが…。

いくらホテル側も合意のうえとは言え、同じ部屋を2組が昼夜顔を会わせないように使うなんて、無理無理と見ていましたら、本当にドタバタとスピーディな入れ替えをするので笑ってしまいました。
『相棒』で杉下右京を演じてきた水谷豊さんが、飛びぬけて個性的な北白川右京役。全く違うキャラ+髪型とファッションに「相棒」ファンは驚くはず。一人だけ計画通りに動かず添乗員を振り回しながら、悩みを抱えているワケアリ客たちをいつのまにかちょっとだけ幸せな方向へと押し出しています。変だけれどエレガントという不思議な役を少しも力まずに見せてくれました。
ヴェルサイユ宮殿やルーヴル美術館でのシーンもたっぷり。右京が書き進めるルイ14世の小説場面も挿入され、2重に楽しめます。上下2巻という長い原作も読んでみたくなりました。(白)


2015年/日本/カラー/シネスコ/123分
配給:東映
(C)浅田次郎/集英社 (C)2015「王妃の館」製作委員会
http://www.ouhi-movie.jp/
★4月25日(土)全国ロードショー
posted by shiraishi at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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