監督・脚本:北野武
撮影:柳島克己
音楽:鈴木慶一
出演:藤竜也(龍三親分)、近藤正臣(若頭のマサ)、中尾彬(はばかりのモキチ)、品川徹(早撃ちのマック)、樋浦勉(ステッキのイチゾウ)、伊藤幸純(五寸釘のヒデ)、吉澤健(カミソリのタカ)、小野寺昭(神風のヤス)、安田顕(京浜連合 西)、勝村政信(龍三の息子・龍平)、萬田久子(キャバクラのママ)、ビートたけし(村上刑事)
高橋龍三70歳。元ヤクザの組長・鬼の龍三と畏れられ、慕われたのも昔のこと。引退した後は息子と同居で肩身が狭い。自慢の刺青もくたびれ気味の今日この頃、留守番していて取った電話がオレオレ詐欺だった。聞けば最近京浜連合が老人相手の無茶なシノギで幅を利かせているという。若い奴らに大きな顔をさせて野放しにはできねぇ、と昔の仲間が集まって気炎を上げた。金ナシ、先ナシ、怖いものナシ!のジジイたちには明日なんかいらない!?
北野武監督最新作。バイオレンス満載だった『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』から一転、コメディタッチのヤクザ映画を送り出しました。ピリピリしている京浜連合を相手に、体力はなくても経験と貫禄は数倍、平均年齢72歳のベテラン俳優たちが活躍します。渋い色気が漂う藤竜也さんはじめ、今もあちこちの作品に出演されている方々ですが、一つの作品にこれだけ集まったのは初めてではないでしょうか。ベテラン女優陣が集合した『デンデラ』(2011年)がありましたが、そちらよりも平均年齢が高そうです。北野監督もマル暴担当刑事役で登場、年々増えていくシニア世代に元気をくれる作品です。(白)
2015年/日本/カラー/111分
配給:ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
C)2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会
http://www.ryuzo7.jp/
★2015年4月25日(土)全国ロードショー