2015年04月12日

インヒアレント・ヴァイス(原題:Inherent Vice)

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監督・製作・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
原作:トマス・ピンチョン「LAヴァイス」(新潮社刊)
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ホアキン・フェニックス(ラリー・“ドック”・スポーテッロ)、ジョシュ・ブローリン(クリスチャン・F・“ビッグフット”・ジョルンセン)、オーウェン・ウィルソン(コーイ・ハーリンゲン)、キャサリン・ウォーターストーン(シャスタ・フェイ・ヘップワース)、リース・ウィザースプーン(ペニー・キンボル)、ベニチオ・デル・トロ(ソンチョ・スマイラックス弁護士)

ロサンゼルスのビーチに住むヒッピー探偵のドックが今日も楽しくラリっているところへ、元カノのシャスタが現われた。今は大富豪の不動産王として有名なミッキー・ウルフマンが恋人なんだとか。カレの妻とその愛人が共謀して、ウルフマンの拉致監禁を計画し、仲間になれと誘われているという。「助けて」と微笑む彼女には抗えず、つい捜査を引き受けてしまった。まず開発計画の候補地へ出かけると、いきなり脳天にクリーンヒット。目覚めると隣には男の死体。天敵ロサンゼルス警察のビッグフットや海事弁護士のソンチョも巻き込んで、真実への道を探るはずが混迷を極めていく。

原作者のトマス・ピンチョンを全く知らずどんな話なのか予想できませんでしたが、なんと豪華なキャスト。試写状やチラシのデザインは60年代後半に流行ったサイケ調です。ホアキン・フェニックスの長いもみ上げに尾崎紀世彦を思い出し(サングラスをかけるとジョン・レノンにも似ています)ながら、酩酊状態のドックの捜査に付き合っていきました。ストーリーはハードボイルドなのに、少しも緊張感のないドックや、妙な日本語を叫ぶビッグフットに笑わされ…。あ、これはコメディだったのか、とやっと気づいたのでした。オスカー俳優たちはコメディもうまい!(白)

2014年/アメリカ/カラー/ビスタ/149分
配給:ワーナー・ブラザース
(C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC,AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
http://wwws.warnerbros.co.jp/la-vice/
★2015年4月18日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル梅田他全国公開
posted by shiraishi at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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