監督:フィリップ・ファラルドー(『ぼくたちのムッシュ・ラザール』)
製作:ロン・ハワード
脚本:マーガレット・ネイグル
出演:リース・ウィザースプーン(キャリー)、アーノルド・オーチェン(マメール)、ゲール・ドゥエイニー(ジェレマイア)、エマニュエル・ジャル(ポール)、コリー・ストール(ジャック)
1983年、スーダンで内戦が始まった。マメールは両親を殺され、兄弟とともに逃げ出すが兄と別れ別れになってしまう。同じように家族や家を失ってしまった子どもたちは10万人にものぼった。「ロストボーイズ」と呼ばれた彼らを全米各地で受け入れる計画が立ち上がる。10数年後、難民キャンプで暮らしているマメールがようやくアメリカに行くチャンスが巡ってきた。
カンザスシティーの職業紹介所で働くキャリーは、アフリカからの難民を空港に迎えに行く。手提げ一つで彼女を待っていたのは、マメール、ジェレマイア、ポールの3人だった。なにもかも初めての経験に目を丸くする3人。キャリーは最初こそ手こずるものの、純朴な彼らを見守るうち次第に友情を感じていく。
ゲール・ドゥエイニー(ジェレマイア)、エマニュエル・ジャル(ポール)は内戦時に少年兵であったそうです。映画では一挙に10数年後に飛びますが、それまでの苦労は想像を絶するものでしょう。実際に苦難の生活を体験した彼らだと知ると、さらに胸が詰まる思いがします。
作中では文化や生活のギャップに驚く3人とキャリーの交流、人が生まれ育った世界や文化の違いを越えて理解し合うことの大切さを描いています。
受け入れられずに傷つくポールの苦しみに涙し、孤高の戦士のような風格のジェレマイアが仕事先のスーパーの店長に返すセリフに拍手。3人と出会って変わっていくキャリーを演じるウィザースプーンも素敵。(白)
2014年/アメリカ/カラー/ビスタ/110分
配給:キノフィルムズ
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★2015年4月17日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー