2015年03月08日

ディオールと私  仏題: Dior et moi   英題:Dior and I

dior and I.jpg

監督:フレデリック・チェン
出演:ラフ・シモンズ、Diorアトリエスタッフほか

2012年、空席になっていたディオールのアーティスティック・ディレクター(デザイナー)にラフ・シモンズが就任する。ベルギー出身で、自身の男性ブランドで活躍するラフには、オートクチュールの経験もなく、誰もが驚いた。しかも、パリ・コレクションまでに与えられた時間はわずか8週間。通常の準備期間は4〜6か月。パリ・ディオールのアトリエで長年働くお針子たちにとっても厳しい試練だ。
ラフの斬新なデザインをもとに、布を選び、手縫いで仕上げていくお針子たち。時にやり直しも求められる。
ある日、ラフ・シモンズは仕事を休んで、ノルマンディー地方の海辺にあるクリスチャン・ディオールが幼少期に過ごした家を訪ねる。回想録を読んでも埋められないディオールとの経験の差に悩むラフにとって、ディオールを肌で感じた時間だ。
パリにもどったラフは、コレクション発表の場所を決める。古い大きな邸宅だ。少しかび臭い壁を塗り直さずに、一面の花で埋め尽くす。部屋ごとに違う色、違う香りが溢れる中、モデルたちがラフのデザインした衣装に身を包み闊歩していく・・・

若いラフを支える経験豊かなお針子さんたちの姿が眩しい。自分たちの仕事に誇りを持っている様子が素敵だ。ディオールの名を汚さないよう、一針一針に心を込めている様子が伝わってくる。
パリ・コレクションをやり遂げたラフの、彼女たちへの敬意の眼差しも素敵だ。 自分には縁のないオートクチュールの世界だけど、仕事への真摯な姿を学べる1作。 ちょっと贅沢な気分にも♪ (咲)


2014年/フランス/DCP/ビスタサイズ/90分/仏語・英語  
配給:アルシネテラン、オープンセサミ
提供:アルシネテラン、オープンセサミ、Bunkamura
公式サイト:http://dior-and-i.com/
★2014年3月14日(土)、Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー
posted by sakiko at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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