監督・脚本:ケイト・バーカー・フロイランド
製作:マーク・プラット、ジョナサン・デミ(『レイチェルの結婚』『羊たちの沈黙』)、
アダム・シュルマン、アン・ハサウェイ
出演:アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』『プラダを着た悪魔』)、ジョニー・フリン、メアリー・スティーンバージェン
モロッコで遊牧民の文化を調査中のフラニー(アン・ハサウェイ)のもとに、ニューヨークに住む母親カレン(メアリー・スティーンバージェン)から、弟ヘンリー(ベン・ローゼンフィールド)が交通事故で昏睡状態なので帰ってきて欲しいと緊急連絡が入る。大急ぎでニューヨークに戻ったフラニーは病室で久しぶりに母親と再会する。フラニーは、弟が大学をやめてミュージッシャンになると言った時に大喧嘩。弟とも疎遠になっていた。実家の弟の部屋で、ミュージシャンのジェイムズ・フォレスター(ジョニー・フリン)のコンサートチケットを見つけたフラニーは、弟の代わりにコンサートに行き、弟が作った曲の入ったCDをジェイムズに手渡す。ほどなく病院にジェイムズがギター片手に訪ねてくる。ヘンリーの曲を聴き、才能を感じて見舞にきたのだった。ヘンリーの脳に刺激を与えようと病室で弾き語りするジェイムズ。次第にフラニーとの間に恋心が芽生える・・・
冒頭、モロッコのベルベル族の結婚式を前にした花嫁を囲む儀式が出てきて、おぉっと引きこまれました。連絡のつきにくい場所でフィールドワークしている設定なのですが、なぜここを?と、ちょっと嬉しい場面でした。
昏睡状態の病人に音楽を聴かせるという場面では、同級生がクモ膜下出血で昏睡状態の時に、息子さんが彼女の好きだったオペラ「魔笛」のCDをずっと聴かせていたことを思い出しました。同級生は結局意識が戻らないまま天国に旅立ってしまいましたが、無意識の中にも、好きな曲を聴いて喜んでいたのではないでしょうか。
『ブルックリンの恋人たち』では、アコースティックなラブソングが、心地よく流れてきます。弟は目覚めることができるのでしょうか・・・ そして、二人の恋の行方は? (咲)
2014年/アメリカ/カラー/86分/DCP
配給・提供:ファントム・フィルム
公式サイト:http://www.brooklyn-movie.com/
★2015年3月13日(金) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー