監督:ジェームズ・マーシュ
脚本:アンソニー・マッカーテン
撮影:ブノワ・ドゥローム
音楽:ヨハン・ヨハンソン
出演:エディ・レッドメイン(スティーヴン・ホーキング)、フェリシティ・ジョーンズ(ジェーン・ワイルド)、チャーリー・コックス(ジョナサン・ヘリヤー・ジョーンズ)、エミリー・ワトソン(ベリル・ワイルド)、サイモン・マクバーニー(フランク・ホーキング)、デヴィッド・シューリス(デニス・シアマ)
ケンブリッジ大学で出会ったスティーヴン・ホーキングとジェーン・ワイルド。似通ったユーモアのセンスの2人は恋人になり、互いに高めあう良い間柄だった。ところが体調が悪くなったスティーヴンが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)とわかり、余命2年との宣告を受ける。ジェーンは周囲の反対をよそにスティーヴンを支えて生きることを決意して結婚式を挙げた。余命2年の予想を覆し、やがて2人の子どもにも恵まれる。スティーヴンはジェーンの献身的な介護と励ましを受けて研究をすすめ、理論物理学者としての地位を得ていく。
一方、ジェーンは聡明な頭脳を持ちながら、スティーヴンの介護と家事に忙殺され、疲労と苛立ちを募らせていた。母親のすすめで教会の聖歌隊に入ったジェーンは、指導をしているジョナサンと親しくなる。
ジェーンによって書かれた原作を元に映画化された作品。つい先日、エディ・レッドメインはアカデミー賞主演男優賞を獲得しました。彼もケンブリッジ大卒。見た感じも博士ご本人と似ているのですが、20代から50代くらいまで演じたその力が評価されました。
車椅子の天才物理学者として高名なホーキング博士の若い時代、発病してから支え続けたジェーン夫人との別離までを描いています。今ならもっと公的な支援も受けられると思いますが、育児家事だけでも手に余る当時、夫人には「よく頑張りましたで賞」を贈りたいくらいです。天才の夫を誇りには思っても、日々溜まっていく疲れは解消できませんから。
それにしてもALSとの診断は間違いであったのか、進行が止まって72歳の今もお元気なホーキング博士は患者さんたちの希望の星ですね。(白)
2014年/イギリス/カラー/シネスコ/124分
配給:東宝東和
(C)UNIVERSAL PICTURES
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★2015年3月13日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー