監督:大九明子
原作:原田マハ「でーれーガールズ」(祥伝社刊)
脚本:源孝志
撮影:中村夏葉
出演:優希美青(佐々岡鮎子/1980年代)、足立梨花(秋本武美/1980年代)、白羽ゆり(佐々岡鮎子)、安蘭けい(荻原武美)、須賀健太(鈴木淳)、桃瀬美咲(篠山みずの)、石崎なつみ(中野千晶)
1980年。東京から岡山に引越し、中高一貫のお嬢様学校に転校してきた高校生の鮎子は、方言もわからず、なかなか馴染めずにいた。唯一の楽しみは大学生のヒデホと自分のラブストーリーを漫画に描くこと。誰にも知られないようにしていたのに、秘かに憧れていた美人で活発な武美に見つかってしまう。意外なことに武美は漫画を気に入ってただ一人の愛読者になった。それをきっかけに2人は「でーれーガールズ」と名乗っていつも一緒に行動していたが、あるできごとがきっかけでけんか別れしてしまった。
30年後、売れっ子の漫画家になった鮎子は母校の創立記念の講演会に講師として呼ばれる。懐かしい校舎と旧友たち。鮎子が会いたかったのは、親友だった武美だった。
現在から30年前に遡り、多感な高校生時代の友情を描くストーリーです。一度でも転校や引越しをした人なら誰でも感じる心細さや、居場所のない不安を若いキャストたちが演じます。みずみずしい演技と制服姿がとても可愛いです。
ちょっとした仲たがいから友人と疎遠になり、取り戻したいと思う気持ちも共感するはず。30年は長すぎる気もしますが。30年後の2人を演じるのが白羽ゆり、安蘭けい。元宝塚のスターだったお2人、スクリーンで見られるのはファンの方も嬉しいでしょうね。「でーれー」とは岡山弁で、「ものすごい」と言う意味。鮎子が初め妙な使い方をして、クラスメートに笑われる場面があります。土地の言葉はそこならではのニュアンスがあって、途中から入った人間はなかなか苦労します。
岡山の様々な場所で撮影されていて、路面電車も登場します。土地勘のある方は必見。私は好物の大手饅頭にウケました。(白)
2014年/日本/カラー/118分
配給:名古屋テレビ放送
(C)2015 原田マハ/祥伝社/「でーれーガールズ」製作委員会
http://deereegirls-movie.jp/
★2月14日イオンシネマ岡山にて先行ロードショー
2015年2月21日ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国ロードショー