監督:クラレンス・フォク
製作:ドニー・イェン、ピーター・パウ
撮影:ピーター・パウ
アクション監督:ドニー・イェン
スタントコーディネイター:谷垣健治
出演:ドニー・イェン(チェン・チーロン)、アンディ・オン(ルオ・ジーウェイ、サニー)、ロナルド・チェン(チャン警部)、コリン・チョウ(ホン)、ジン・ティエン(ファン・ジン)、テレンス・イン(テリー)、パウ・ヘイチン(エイミー)
警官のロンはケンカっ早いため上層部のウケが悪く、チャン警部の「警察に残りたいならこれをするしかない」と勧められ、しぶしぶヤクザ組織の潜入捜査官となった。それから8年、ボスのホンに信頼され、取引の情報が得られるまでになっていた。警察に戻れるのもあとわずかの辛抱と思った矢先、兄弟分のサニーの裏切りにより仲間が殺され、ホンからサニーを探すように命じられる。同時にチャン警部からも「特殊身分」として、女性刑事ジンと協力するようにと要請があった。
『ワンス・アポン・ア・タイム 天地大乱』(1992年)で、ジェット・リーとの対決に目を見張ったのが最初のドニー体験でした。以来、俳優としてアクション監督として名を馳せてきたドニーさんを注目してきましたが、久しぶりの現代劇です。
香港映画にはよくある潜入捜査官というロンですが、『インファナル・アフェア』シリーズのトニー・レオンのように深刻に悩むでもなく、もう一つの身分を楽しんでいるように見えます。しかし母親(パウ・ヘイチン)には内緒にしている孝行息子。お2人親子ほどの年齢差はないのですが、きっとドニーさんが実年齢より若い設定なのでしょう。
アンディ・オンとの長いガチバトルが終盤の見せ場ですが、ドニーさんらしくものすごくこだわり、時間をかけて撮ったそうです。アクションコーディネイターをつとめた谷垣健治さんによると、高速道路脇の建物の工事が進んでいっているのだとか。試写のときはアクションに釘付けでそちらには目がいきませんでした。これからご覧になる方は、背景にもちょっとだけ目をやってみてください。試写は来なかったですが、『アイスマン』3月、『モンキー・マジック 孫悟空誕生』が5月上映と主演作が続きます。(白)
2013年/中国・香港/カラー/シネスコ/99分
配給:彩プロ
(C)2013 Beijing Starlit Film and TV Culture Ltd.co.
http://www.specialid.ayapro.ne.jp/
★2015年2月21日(土)より新宿武蔵野館 他にて全国順次公開