監督:ジョシュ・ブーン
原作:ジョン・グリーン「さよならを待つふたりのために」(岩波書店刊)
脚本:スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
撮影:ベン・リチャードソン
出演:シャイリーン・ウッドリー(ヘイゼル・グレース・ランカスター)、アンセル・エルゴート(ガス/オーガスタ・ウォーターズ)、ローラ・ダーン(フラニー)、ナット・ウルフ(アイザック)、サム・トラメル(マイケル)、ウィレム・デフォー(ピーター・ヴァン・ホーデン)
ヘイゼル・グレース・ランカスターはがんが進行して、自宅療養中。いつも酸素ボンベと一緒で、どこにも出かけず同じ本ばかり読んでいる。13歳で発病して以来、17歳になった今日まで、両親はずっと心身をすり減らしている。ヘイゼルは少しでも心配をかけまいと、行きたくないがん患者の集いに出かけた。初めて参加したらしいアイザックの親友ガスに出会う。片脚を失ったかわりに骨肉腫を克服したというどこまでも明るいガスは、クールなヘイゼルに一目で恋に落ちる。ヘイゼルも胸がときめくが、自分は爆弾で周りの人を傷つける、と気持ちを抑えこんでしまう。
これまでの難病+ラブストーリーとは一線を画す作品。主人公たちが若くして病気と闘っているのに重くなりすぎず、お涙頂戴作品でもありません。原作のジョン・グリーン「さよならを待つふたりのために」はベストセラーになり、この作品も大ヒットしました。若い恋人たちがとても爽やかなのと、誰もが限りある命をいっぱいに生きよう、というメッセージが伝わるからでしょう。
シャイリーン・ウッドリーは『ファミリー・ツリー』(2011)でのジョージ・クルーニーの娘役で知られています。その前に長篇のテレビドラマ「アメリカン・ティーンエイジャー〜」(2008〜2011)で高校生のヒロインを演じています。
アンセル・エルゴートは『ダイバージェント』でシャイリーンの兄役でしたが、実際は3つ年下です。父親が有名なカメラマンだそうで、幼い頃撮影された写真をネットで見つけました。191cmの長身で笑顔が可愛いですね。作品中お笑い担当のアイザックを演じたナット・ウルフは音楽家の父、女優の母の間に生まれて自身も作詞作曲を手がけるそうです。
アムステルダムのアンネの家を訪ねるシーンもあり、物語を支える背景も素敵です。(白)
2014年/アメリカ/カラー/126分
配給:20世紀フォックス映画
(c)2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
http://www.foxmovies-jp.com/kitto-hoshi/
★2015年2月20日(金)TOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー