2014年12月28日
トラッシュ! この街が輝く日まで(原題:Trash)
監督:スティーブン・ダルドリー
脚本:リチャード・カーティス
原作:アンディ・ムリガン
撮影:アドリアーノ・ゴールドマン
音楽:アントニオ・ピント
出演:リックソン・テベス(ラファエル)、エデュアルド・ルイス(ガルド)、ガブリエル・ウェインスタイン(ラット)、マーティン・シーン(ジュリアード神父)、ルーニー・マーラ(オリヴィア)
リオデジャネイロ郊外。14歳のラファエルとガルドは、毎日ゴミ山からお金に換えられそうなものを集めて生活している。ある日ラファエルはゴミに混じっていた財布を拾う。中にはIDカード、女の子の写真、ロトカードそれにカギが一つ入っていた。なぜか警察が血眼で探していて懸賞金まで出すという。不審に思ったラファエルとガルドは下水道に住むラットも仲間に加え、財布に隠された秘密を突き止めようとする。
最初に正面に向かって語りかけるラファエルが登場します。その内容に「えっ!」と驚き、いったいどうなってしまうのだろうとグッと掴まれます。その後の展開をハラハラしながら見守りました。主人公は少年3人、元CIAの凄腕などではありません。大人が躍起になって追い回すのをかわしながら、隠された真実に近づいていく彼らに喝采。幅広い観客に訴える物語ですが、特に主人公と同世代の子どもたちに見て欲しいです。
親代わりのジュリアード神父や心配するオリヴィアに、ラファエルが返す答えは…ここで書いてはいけませんね。金儲けと保身に汲々としている大人が恥じ入ってしまう一言でした。貧困層と一握りの富裕層、警察の腐敗、悪辣な政治家など背景をきちんと描き、現地で見つけたという少年たちが生き生きして、素晴らしくいいです。(白)
2014年/イギリス/カラー//114分
配給:東宝東和
(c) Universal Pictures
http://trashmovie.jp/
★2015年1月9日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
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