2014年12月21日
海月姫(くらげひめ)
監督:川村泰祐
脚本:大野敏哉、川村泰祐
原作:東村アキコ
撮影:福本淳
美術:笠井亜紀
衣装:井手珠美
音楽:前山田健一
出演:能年玲奈(倉下月海)、菅田将暉(鯉淵蔵之介)、長谷川博己(鯉淵修)、池脇千鶴(ばんばさん)、太田莉菜(まやや)、馬場園梓(千絵子)、篠原ともえ(ジジ様)、片瀬那奈(稲荷翔子)、速水もこみち(花森よしお)、平泉成(鯉淵慶一郎)
イラストレーターを目指して鹿児島から上京した倉下月海が住んでいるのは、年代モノのアパート天水館(あまみずかん)。ここには男を必要としない人生を満喫する「尼〜ず」の巣窟であった。家主の娘の和物オタク千絵子、鉄道オタクばんばさん、三国志おたくのまやや、枯れ専のジジ様といった個性豊かな面々が暮らしている。クラゲオタクの月海の夢の実現ははるか彼方だったが、まことに居心地の良い空間だった。
行きつけの熱帯魚店で、死にそうなクラゲを見つけた月海は、勇気をふりしぼって店員に訴えるがわかってもらえない。その危機を救ったのは、通りすがりのおしゃれ女子。部屋にこっそり泊めたのはいいが、朝起きてびっくり!女子ではなく、ファッション大好きの女装男子、蔵之介だった!!
漫画から抜け出してきたようなキャラたちに、原作者の東村アキコさんも大満足だったそうです(カメオ出演しています)。能年玲奈はポジティブの見本のような「あまちゃん」から、コンプレックスにとらわれ引っ込み思案な月海。蔵之介と尼〜ずのチーム力が成長を後押ししていきます。
女子力を全開させたハイライトのファッションショーでは、それまで顔が半分しか見えなかったまやや役の太田莉菜(元々モデル出身)と、ドレスが似合いすぎる菅田将暉が華やかに魅力を振りまきます。おくてな月海の淡い恋模様と、天水館の存続の危機とをうまくからめて楽しい仕上がりになりました。(白)
2014年/日本/カラー/126分
配給:アスミック・エース
(C)2014映画『海月姫』製作委員会
(C)東村アキコ/講談社
http://www.kuragehi.me/
★2014年12月27日(土)ロードショー!
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