監督:武正晴
脚本:足立紳
撮影:西村博光
音楽:海田庄吾
主題歌:クリープハイプ「百八円の恋」
出演:安藤サクラ(一子)、新井浩文(狩野)、早織(二三子)、稲川実代子(母)、伊藤洋三郎(父)、根岸季衣(元店員)
32歳無職の一子は弁当屋の実家で仕事も手伝わず、自堕落に暮らしていた。離婚して子連れで戻ってきた妹の二三子はそんな一子が腹立たしく、毎日のように衝突する。大喧嘩した勢いで一子は「家を出る!」とタンカを切ってしまった。アパートを借り、100円ショップでの仕事も決まり、初めての一人暮らしが始まった。近くのボクシングジムで練習に励む狩野を眺めるのを秘かに楽しみにしていたが、狩野が買い物に来たことから急速に距離が縮まる。
今まで観た安藤サクラさんの出演作中、最も身体を張ったんじゃないかと思う作品。体重もかなり増やしてから、絞っていったのでしょう。動きも表情も映画の始まりと後半では全く変わって、一子が心身ともにシェイプアップしたのが明白。女捨てています…な最初と、恋する女になって可愛くなる一子の違いにもご注目ください。新井浩文くんも安藤サクラさんもいいなぁ。100円ショップの人々も、なかなかのメンツでちょっと悲しくてイタくておかしみも漂っています。主題歌の「痛い痛い痛い・・・」のフレーズがぐるぐる残ります。
故・松田優作の出身地・山口県で開催されている周南映画祭で創設された“松田優作賞”の第1回グランプリに輝いた足立紳氏のオリジナル脚本。(白)
2014年/日本/カラー/113分
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
(C)2014東映ビデオ
http://100yen-koi.jp
★2014年12月20日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー