監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
出演:ロマン・デュリス(グザヴィエ)、オドレイ・トトゥ(マルティーヌ)、セシル・ドゥ・フランス(イザベル)、ケリー・ライリー(ウェンディ)、サンドリーヌ・ホルト(ジュー)
二人の子どもに恵まれ、小説家としてもそこそこ暮らしていけるようになったグザヴィエ。突然妻のウェンディから別居したいと言い渡される。ウェンディはニューヨークの恋人の元へ子どもを連れて旅立ち、一人取り残されてしまった。子どもの教育方針の違いから、そばにいなくてはと感じたグザヴィエは彼らを追ってニューヨークへ。旧友のイザベルの家に居候して子どもたちに会いに行く。ウェンディの今カレの豪華な住まいを訪ねたグザヴィエは、自分との落差に愕然とする。
セドリック・クラピッシュ監督による青春3部作の完結編。主人公の青年グザヴィエのバルセロナ留学時代『スパニッシュ・アパートメント』(2001)、フリーライターになった『ロシアン・ドールズ』(05)のその後。
取り立てて有能でもハンサムでもなく、ごく普通の迷える男子のグザヴィエに自分を重ねてみるファンが多いようです。この3部作とともに成長してきた人たちに、監督が愛溢れる完結編を贈ってくれました。前作を観ていない方はぜひおさらいを。いまやすっかり映画界を支えるスターとなった俳優たちの若き日が見られます。
ロマン・デュリスを初めて観たときは、その良さがもうひとつわからなかったのですが、こういう等身大のへたれっぷりを見ると親近感がわきます。ラストも気になる甥っ子が幸せになったようで、思わず「ああ、良かったね!」(白)
2013年/フランス・アメリカ・ベルギー合作/カラー/113分
配給:彩プロ
★2014年12月6日(土)Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー