2014年11月23日

情愛中毒   原題:人間中毒  英題:OBSESSED

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監督:キム・デウ 
出演:ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン、オン・ジュワン

1969年、韓国の地方にある軍官舎。ベトナム戦で手柄を立て、韓国に帰国して教育隊長となったキム・ジンピョン大佐(ソン・スンホン) は、上官の娘イ・スクチン(チョ・ヨジョン)と結婚し、将来を嘱望されている。才色兼備な妻スクチンは、美男で優秀な夫が自慢で、軍人の妻たちの先頭を切って、帰還した傷病兵の慰問にもいく。キム・ジンピョンにとって、そんな妻はちょっと疎ましい存在で、早く子どもを授かりたいと積極的な彼女におざなりな態度だ。そんなある日、キム・ジンピョン大佐を慕う部下キョン・ウジン大尉(オン・ジュワン)と彼の妻チョン・ガフン(イム・ジヨン)が軍官舎に引っ越してくる。ある夜、ガフンと出会ったジンピョンは、謎めいた雰囲気の彼女に一目で惹かれてしまう。ガフンもまた支配的な夫との間に愛はなく、一途なジンピョンと一線を越えてしまう。禁断の恋に至福のときを過ごすジンピョンに、ソウルへの栄転の辞令が出る。キョン・ウジン大尉もソウルに連れて行こうとするが、それは破滅の始まりだった・・・

戦場で功績をあげたジンピョン大佐といえど、凄惨な現場を体験した心の痛みはなかなか癒えないだろう。上官に見込まれて、その娘と結婚したものの、二人の間に愛はない。そんな時に、幻想的な状況で出会った女性に恋をしてしまうのも無理はない。所詮、恋なんて、恋に恋するようなものと思いつつ、私には、ジンピョン大佐の一途な気持ちが純愛にも思えた。清純派ソン・スンホンが濃厚な濡れ場を演じたことで話題になっているが、その場面すらも純粋な思いに満ちてみえた。
1969年前後には、韓国から毎年約5万人がベトナムに派兵されている。戦場から帰還し、精神的に病んでいる男にとって、恋に溺れることが癒しになっているのかとも思った。戦場を体験した人たちは、この映画をどう感じるだろう・・・ 
ジンピョン大佐の戦友イム社長は、小さな音楽鑑賞室を開いている人物。これも心の傷を癒すために選んだ仕事だろうか。ちなみにイム社長を、ユ・ヘジンが演じていて、まずいけど味のある顔にホッとさせられること請け合い! (咲)


衝撃の『情愛中毒』特別映像
http://xfs.jp/4r8Dge

配給:クロックワークス
2014年/韓国/カラー/132分//カラー/韓国語
公式サイト:http://jyoai-movie.com
★2014年11月22日(土)よりシネマート新宿ほかにて公開
posted by sakiko at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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