監督・脚本・原作:安藤桃子
撮影:灰原隆裕
音楽:TaQ
出演:安藤サクラ(山岸サワ)、柄本明(佐々木健)、坂田利夫(茂)、草笛光子(真壁静江)、津川雅彦(真壁義男)、織本順吉(片岡昭三)、木内みどり(片岡雪子)、土屋希望(片岡マコト)、井上竜夫(康夫)、東出昌大(カラオケ店員)、ベンガル(斉藤末男)、角替和枝(浜田)、浅田美代子(真壁久子)
介護ヘルパーの山岸サワは、派遣先の片岡家の寝たきりのおじいちゃんと「冥土の土産に寝てやってくれない」と頼まれる。添い寝だけと事務所にナイショで泊り込んだが、大事件勃発。サワは仕事を首になり、寮を追い出され、いきなり寝るところもお金もないどん底に陥ってしまった。町のカラオケ店で意味不明の交渉をしているお爺ちゃんを見つけ、一晩の宿を確保しようと強引に連れになる。康夫と名乗ったお爺ちゃんは、朝別れ際にサワへ自分のコートをくれて、お金を握らせた。以来、サワは生きるため一人ぼっちの老人を見つけては、おしかけヘルパーで暮らしていく。
監督・脚本の安藤桃子が自身のヘルパー体験から紡いだストーリー。個性的なワケアリお爺ちゃんたちとのエピソードがリアルなのも頷けます。サワを演じる実妹の安藤サクラは、サワを生き生きと演じて本当に上手い!彼女が動いているとどんな役でも全く無理がありません。押しかけられて初めは迷惑がっていたお爺ちゃんたちも、料理上手で家事万端こなすサワに皆心を開いてゆきます。
女子高生写真集を万引きしてサワに付け込まれる、津川雅彦扮するもと先生宅での暮らしの部分が一番印象的でした。先にいた家政婦役の角替和枝とのやりとりがおかしいです。実生活では嫁姑ですね。舅の柄本明も後で出てきます。息子二人もいい役者さんだし、柄本家最強!?
この作品は196分もの長丁場で見せるのでなく、寅さんが全国を旅したように、サワのシリーズにすれば良かったのに、と思わずにいられません。芸達者な役者が揃っていますが、3時間あまりはどうにも長いです。そこがとっても惜しい。(白)
2014年/日本/カラー/196分
配給:彩プロ
(C)2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS
http://www.05mm.ayapro.ne.jp/
★2014年11月8日(土)、有楽町スバル座他全国順次ロードショー
2014年11月08日
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