2014年11月01日
無知の知
監督:石田朝也
ゼネラルプロデューサー:大塚馨
撮影:松崎高久
録音:小松一之
編集:石田朝也
出演:枝野幸男、福山哲郎、菅直人、下村健一、班目春樹ほか多数
2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発の事故の後、石田朝也監督は自分自身が原発について何も知らないということに気がついた。当時の状況を知る政府関係者、原子力の専門家に「原発って何?」と素朴な疑問をぶつけ、仮設住宅で暮らす被災した方々の声に耳を傾ける。
事故の直後から撮影を始め、生々しい映像や声を集めたドキュメンタリーをこれまでいくつも観てきました。このドキュメンタリーは、それらと少し違った作りです。
2年後に初めて被災地を訪ねた石田監督の受けた衝撃と、わいてきた疑問からスタートしています。元総理をはじめ、当時の関係者にアタック。百戦錬磨の方々を相手に苦戦し、勉強不足と叱られながらも果敢に質問。そうそう、それが聞きたかったと同感します。涙ぐむおばちゃんにうろたえる姿に監督の優しさが見えました。原発の是非を問いただすのではなく、観た人に何かを強要するのでなく、いろいろな材料を調達して見せてくれている作品です。
福島映像祭の後、インタビューさせていただきました(92号本誌、シネジャHP特別記事に掲載)。高い敷居も壁もない石田監督のキャラに、名だたる政治家も被災した方々もきっと口元がほころんだに違いありません。(白)
2014年/日本/カラー/107分
配給:アルゴ・ピクチャーズ
c「無知の知」製作委員会2014
http://muchinochi.jp/
★2014年11月1日(土)ポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー
★第20回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞しました★
12月5日(金)までの上映予定が、その後特別上映が決定しました。
レイトショーですが、未見の皆様この機会にお運び下さい。
<石田監督最後のお願い 『無知の知』ラスト9days 特別上映>
12月20日(土)〜12月28日(日) 連日18:30より
場所:ポレポレ東中野
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