2014年09月28日
レクイエム 最後の銃弾(原題:掃毒 英題:The White Storm)
監督:ベニー・チャン
出演:ラウ・チンワン(マー・ホーティン)、ルイス・クー(ソー・ギンチャウ)、ニック・チョン(チョン・チーワイ)、ロー・ホイパン(ブッダ)、ヨランダ・ユアン(チャウの妻)、ベン・ラム(ハク)
麻薬取締官のティン、チャウ、ワイは幼馴染でそろって警官になり、今も親友だ。チャウは仕事とはいえ家庭を犠牲にしてハクの組織に潜入している。外してもらいたいのだがなかなか叶わない。ハクの信頼を得たチャウはタイの麻薬王ブッダとの取引の情報を手に入れ、3人はタイ警察の協力のもと現場に向かう。しかし内通者の通報で、ブッダは傭兵と大型ヘリを用意していた。警察側は壊滅的な打撃を受け、3人はブッダの娘を人質に逃げるも追い詰められてしまう。交換条件で苦渋の選択をしたティンとチャウは、生き残ったもののワイを見殺しにしてしまった。そして5年の月日が流れた。
ベニー・チャン監督が、香港映画界を牽引する3人を存分に活躍させ「こんな映画が観たかった!」と拍手したくなるような作品を送り出しました。息もつかせないアクション、カーチェイス、怒涛のクライマックス場面はもちろんいいのですが、何よりもこの3人の交情にぐっとつかまれるのです。21世紀版『男たちの挽歌』と配給の筒井さんが力説していたのがよ〜くわかりました。
ティンとチャウはそれぞれ、ワイの母親を見舞い、年取った母親は息子だと思っています。病院での場面には涙。3人が子どものころ夢中でみたテレビドラマの主題歌「誓要入刀山」を歌う場面があり、調べたら1978年の「陸小鳳之武當之戰」で、鄭少秋(アダム・チェン)が歌っていました。まあ懐かしい。youtubeで見つかります。
ラウ・チンワンは知り始めのとき、すでに名優でしたが、あんちゃんタイプだったルイス・クーやニック・チョンがすっかりいい俳優になって…と自分の香港ファン歴も長くなったと遠い目になるのでした。興行成績が良ければ続集ができると監督が芸能ニュースで答えているのを観ましたので、期待しています。(白)
2013年/中国=香港合作/カラー/134分/
配給:フリーマン・オフィス
(c)2013 Universe Entertainment Ltd. All Rights Reserved.
http://requiem-hknr.jp/
★2014年10月4日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー
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