2014年08月31日

サスペクト 哀しき容疑者  (原題:容疑者  英題:The Suspect)

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監督:ウォン・シニョン (『セブンデイズ』)
出演:コン・ユ(『トガニ 幼き瞳の告発』「コーヒープリンス1号店」)、パク・ヒスン、チョ・ソンハ、ユ・ダイン、キム・ソンギュン、ソン・ジェホ

北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員チ・ドンチョル(コン・ユ)。妻子を殺され、脱北し、大都会ソウルの片隅で運転代行業をしながら犯人の行方を追う日々だ。
ある日、元上司で今は韓国財界で成功しているパク会長(ソン・ジェホ)を訪ねたドンチョルは、殺害現場を目撃してしまう。瀕死のパク会長から眼鏡を渡され、「これを必ず北に届けてくれ」と言い残される。唯一親身にしてくれていたパク会長の死を悲しむ間もなく、ドンチョルは会長殺しの容疑者として追われることになる。対北情報局室長のキム・ソッコ(チョ・ソンハ)は“国家の狩猟犬”の異名を持つミン・セフン大佐(パク・ヒスン)に捜査の指揮権を与える。やがて、ミン大佐はドンチョルを追っているのが自分たちだけでないことを知る。自分に指揮権を与えたキム室長自身が統括する北朝鮮出身者グループが、ドンチョルが会長から手渡された物を執拗に狙っていたのだ・・・

会長が守ろうとした眼鏡に隠されていた重要な機密事項に、最後、あっと驚かされます。カーチェイスや、アクションありのスピード感溢れる展開に、実はちょっとついて行けなくて、疲れたなぁ〜と思ったところに、思いがけない真相! 疲れは吹き飛び、ほのぼのとした気持ちになりました。あ〜最後まで観てよかったと思いました。
パク会長を演じるソン・ジェホは、『拝啓,愛しています』や「愛を信じます」で、人の良さそうな初老の男性を演じていますが、本作でも、脱北者支援や韓国と北朝鮮の交流事業に力を注いでいる善良な人物です。
一方、キム・ソッコを演じたチョ・ソンハは、「王(ワン)家の家族たち」では、会社が倒産して宅配屋を始める長男、「トキメキ☆成均館スキャンダル」では、朝鮮王朝第22代王正祖(チョンジョ)と、ドラマで好人物を演じていることが多いのですが、今回は悪役。なかなかの存在感です。
そして、最後になりましたが、ドンチョルを演じたコン・ユ。笑顔を封印して、家族を殺された男の哀愁を漂わせています。(咲)


韓国/2013年/2.35:1/137min./カラー/ドルビーデジタルSRD
配給:ツイン
公式サイト: http://www.suspect-movie.net/
2014年9月13日(土)  新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
posted by sakiko at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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