2014年08月31日

NO ノー (原題:No)

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監督:パブロ・ラライン
脚本:ペドロ・ペイラノ
オリジナル戯曲:アントニオ・スカルメタ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル(レネ・サアベドラ)、アルフレド・カストロ(ルチョ・グスマン)、ルイス・ニェッコ(ホセ・トマ・ウルティア)、アントニア・セヘルス(ベロニカ)、マルシアル・タグレ(アルベルト)
1988年、ピノチェト独裁政権末期の南米チリ。政権の信任継続を問う国民投票が行われることになり、政権賛成派は「YES」、反対派は「NO」を選んで投票する。広告マンのレネのもとに友人で反対派の主要メンバーのウルティアが訪ねてくる。投票に向けた選挙キャンペーンの責任者にレネを抜擢し、深夜15分だけの放送枠で、「NO」派のCMを作ろうという。独裁政権のマイナスを前面に出した内容を考えていた首脳陣に、レネは明るくて斬新な広告を提案する。レネの上司は「YES」派のアドバイザーになり、熾烈なCM合戦が展開していく。

パブロ・ラライン監督によるチリ独裁政権3部作の完結編。実話をもとにして、実際の当時の映像もおり込み、わざわざビンテージカメラで撮影したそうです。
初めは出来レースだろうとあまり乗り気でなかったレネが、反対派の活動家の元妻が逮捕されるに及んで広告マンとしての力を発揮していく過程と、広告キャンペーンが人々に働きかけていくようすがとても面白いです。こうやって世の中を変えていくことができるのね〜!圧倒的な上からの力に対抗できるのは、抑えつけられた一人ひとりの集合体なのでした。逆にメディアに扇動されることもあるはずで、見極めが大事と心しました。ガエル・ガルシア・ベルナルが息子を守る父親役。もうそんな年頃でしたか・・・。(白)


2012年/チリ・アメリカ・メキシコ合作/カラー/118分/
配給:マジックアワー
(C)2012 Participant Media No Holdings, LLC.
http://www.magichour.co.jp/no/
★2014年8月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | チリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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