2014年08月17日
プロミスト・ランド(原題:Promised Land)
監督:ガス・ヴァン・サント
原案:デイヴ・エッガース
脚本:ジョン・クラシンスキー、マット・デイモン
出演:マット・デイモン(スティーヴ・バトラー)、ジョン・クラシンスキー(ダスティン・ノーブル)、フランシス・マクドーマンド(スー・トマソン)、ローズマリー・デウィット(アリス)
スティーヴ・バトラーは大手エネルギー会社のやり手社員。シェールガスの掘削権を安く手に入れるためあちこちの田舎町に出向き、大きな業績を残してきた。農場と牧場のほかなにもない街で弁舌たくみに売り込みをしていくスティーヴとパートナーのスー。相場より安くどこよりも早くがモットーだ。農場主たちと契約のための根回しを済ませ、今回もいつもどおりことが進むはずだったが、思わぬ伏兵がたちはだかる。
マット・デイモンが製作・脚本・主演をつとめ、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のガス・ヴァン・サント監督と再びタッグをくんだ社会派作品。
シェールガスは頁岩(けつがん/シェール)層から掘り出される、新しい天然ガス。北米では20年代には天然ガスの5割を占めると予測されているそうです。シェールガスについて今回初めて知りましたが、これが埋蔵されている地域ではとてつもないお金がからんでくるので、大きな社会問題になっているようです。映画は住民と企業の対立やその後の問題にも触れていますが、メインとなるのは企業戦士のスティーヴがこれまでまい進してきた仕事に疑問を持ち、葛藤するところです。
ジョン・クラシンスキー(環境活動家のダスティンとして出演)とマット・デイモンが製作と脚本にあたり、当初はマット自身が監督の予定でしたが、スケジュールが捻出できずガス・ヴァン・サント監督に頼んだのだとか。実現すればこれが初監督作品だったはず。俳優として充実していても自分の手で作りたいものなのですねぇ。初めての街に到着したスティーブとスーの準備のやりとりが面白く、住民や活動家たちとのかけひき、スティーブが素の自分に戻る様子、ロケ地の豊かな自然など見所いっぱい。(白)
2012年/アメリカ/カラー/106分/ビスタ
配給:キノフィルムズ
(C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved
http://promised-land.jp/
★2014年8月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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