2014年07月19日
あなたがいてこそ(原題:MARYADA RAMANNA)
監督・脚本:S・S・ラージャマウリ
撮影:C.ランプラサード
音楽:M.M.キーラワーニ
出演:スニール(ラーム)、サローニ(アパルナ)、ナジ二ドゥ(ラミニドゥ)、ヴェーヌゴーパール(パイレッディ)
1982年、対立する家系の抗争でラミニードゥの弟がラーガワ・ラーオに殺され、傷を負ったラーオも帰り着くなり死んでしまった。ラーミニードゥは幼い息子2人とともに弟の復讐を誓い、怖れたラーオの妻は赤ん坊のラームと都会へ逃げ出した。
28年後、ラームはオンボロ自転車で配達業をしていた。母が亡くなったので相続した土地を売ろうと(因縁の)村へ行ってみることにした。列車の中で出会った美しい娘アパルナは、ラミニドゥの娘だったのだが、何も聞かされずに育ったラームは知る由もない。アパルナが忘れたスケッチブックを手に家を訪ね、ラームが仇の息子だと気づいた一家に命を狙われることになってしまった。
簡単に言ってしまえばインド版ロミオとジュリエットのような映画なのですが、主演のラームがのんきな男なので(スーパーマリオ兄弟のような髭でなんとも愛嬌があります)シリアスな場面がみなコメディに変わります。狙われていると知ったラームは、ラミニードゥの家の中にいさえすれば殺されないと気づき、あの手この手でかわしていく場面が大笑いです。おまけにアパルナの思いにもなかなか気づきません。なんとか彼を救おうとアパルナが必死になるあたりから悲恋の様相が現れてきます。
アパルナは現代的な可愛い系美人。ラームに惹かれるのは、彼女の生き方や好みをわかってくれるから。同じものが好きって大事ですもんね。蠅の復讐劇『マッキー』で笑わせてくれたS・S・ラージャマウリ監督、今度は喋る自転車を出演させています。冒頭で登場して姿を消した後、大事な場面でまた現れるのでお楽しみに。(白)
2010年/インド/カラー/125分/テルグ語/
http://www.u-picc.com/anataga/
配給:太秦
★2014年7月26日(土)よりシネマート六本木ほか
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