2014年07月13日

ジゴロ・イン・ニューヨーク  原題:Fading Gigolo

jigoro.jpg

監督・脚本:ジョン・タトゥーロ
出演:ジョン・タトゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、
リーヴ・シュレイバー、シャロン・ストーン、ソフィア・ベルガラ

黒いスーツに黒いシルクハット、そして縦巻きカールのもみあげの正統派ユダヤ教徒が行き交うニューヨークはブルックリンの街。ここで代々続く本屋を営むマレー(ウディ・アレン)は、本を買う人も減り、本屋を閉めることに。さて、これからどうやって日銭を稼ごうと頭を抱える彼に、かかりつけの皮膚科の女医パーカー(シャロン・ストーン)が「私とレズビアンの彼女のプレイに入ってくれる男性はいないかしら」と問いかける。そこで、はっと思い浮かんだのが、花屋のバイトで食いつないでいる友人のフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)。「一人いるけど、1000ドルかかるよ」と答え、嫌がるフィオラヴァンテをその気にさせて、ジゴロに仕立て、男娼ビジネスを始めるマレー。にわかジゴロの評判も上々。マレーは、若くして未亡人になったアヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)に、「人は触れ合うことが必要」と、フィオラヴァンテを紹介する。恋に落ちる二人。ジゴロにとって恋はご法度。しかも、アヴィガルの亡くなった夫は正統派ユダヤの高名なラビ。ユダヤ教徒にとっては禁忌の恋だった・・・

街角で、3人の正統派ユダヤ教徒に拉致されるマレー。「僕は割礼もしている! 食事規定も守っている!」と叫びます。ポン引きの罪に問われ、シナゴーグで審議会にかけられます。「ユダヤ人の誇りはあるのか?」という問いかけは、ユダヤの戒律をあまり気にしない世俗派のウディ・アレン自身に向けたもののようにも思えました。
ユダヤの自虐ギャグが炸裂し、ウディ・アレンの監督作かと思うほどですが、監督はにわかジゴロ役を演じたジョン・タトゥーロの方。二人三脚で作り上げたさまが目に浮かぶようです。
ラビの未亡人アヴィガルを演じたフランスの女優ヴァネッサ・パラディも、役作りのため、正統派ユダヤの戒律について入念なリサーチを重ねたとのこと。女性が守るべき戒律について、随所にその成果が観られるのも本作を観る楽しみでしょう。(咲)


2013年/アメリカ/90分/カラー/ヴィスタ/5.1chデジタル/
配給:ギャガ
公式サイト:http://gigolo.gaga.ne.jp/
★2014年7月11日(金)TOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開
posted by sakiko at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック