2014年06月29日

her/世界にひとつの彼女(原題:HER)絶賛公開中

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監督・脚本:スパイク・ジョーンズ
主題歌:カレン・O「The Moon Song」
出演:ホアキン・フェニックス(セオドア)、エイミー・アダムス(エイミー)、ルーニー・マーラ(キャサリン)、オリヴィア・ワイルド(デートの相手)、クリス・プラット(ポール)、マット・レッシャー(チャールズ)、ポーシャ・ダブルデイ(イザベラ)
声の出演:スカーレット・ヨハンソン(サマンサ)

近未来のロサンゼルス。妻キャサリンと別れて1年のセオドアは、離婚調停中の今も未練がある。仕事の代筆業は好評で、リピーターも多い。ある日、最新式のAI(人工知能)型OS“OS1”をパソコンにインストールしてみた。簡単な質問にいくつか答えると、OS1が起動し「ハロー!」と呼びかけられた。“サマンサ”と名乗る女性の声はセクシーで、合成音とは思えない。そして「彼女」がとても有能で、ユーモアも兼ね備えていることがわかった。セオドアは携帯端末にも彼女をインストールして、いつも一緒に過ごすようになる。

チェスや将棋や囲碁のソフトと人間が対戦するとか2次元アイドルとか、少し前には考えてもみなかった。もうしばらくしたら本当にこういうことになるかも、と思う。電車のホームでも車内でも携帯やタブレットを手にした人ばかり。
最初の質問がもっと複雑ならともかく、え?と思うくらい簡単だったし、同じOSを多くの人がインストールしているはず、とはすぐに気づいた。ただ相手によって進化する度合いや方向が違っていくだろうというのがミソ。すっかりサマンサに魅せられたセオドアは毎日がばら色、そのうち相手に触れられないのがもどかしくなる。まるで遠距離恋愛のようだ。そしてサマンサの考えついた方法が・・・。いや〜。
セオドアの仕事が面白い。AIが発達しているその時代の“代書屋”というのか、“代筆ライター”。(試写を観たのがずいぶん前なので、違っていたらすみません)たしか文面を読み上げると、さらさらとソフトが文字を書いてくれていて、いいなぁと思った覚えが。他人のラブレターを代筆して感動させるセオドアも、自分の恋愛にはじたばたしてしまう。愛する対象がAIでも人間以上に人間らしく、こんな純愛もあり。
アカデミー賞脚本賞を受賞したほか、スカーレット・ヨハンソンは、ローマ国際映画祭において最優秀女優賞を受賞。声だけの出演では初とか。(白)

2013/カラー/アメリカ/126分/
配給:アスミック・エース
(C)Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
http://her.asmik-ace.co.jp/
★6月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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