出演:ブロンティス・ホドロフスキー(『エル・トポ』)、パメラ・フローレス、クリストバル・ホドロフスキー、アダン・ホドロフスキー 音楽:アダン・ホドロフスキー
1920年代、軍事政権下のチリ。北部ボリビア国境近くの炭鉱の町トコピージャで、幼少のアレハンドロは、厳格な父と、元オペラ歌手の母と暮らしていた。父はウクライナから移住してきたユダヤ人で「ウクライナ商会」を営んでいる。鷲鼻で金髪のアレハンドロ少年は、学校でピノキオと呼ばれ、いじめられていた。母は息子を自分の父の生まれ変わりと信じていて、床屋で息子が金髪を短く切られてしまったことを狂ったように嘆く。
ある日、共産党員の父は独裁政権に反対し、大統領暗殺に挑む・・・
4月24日 来日記者会見で「私の東洋好きがわかるでしょう」と奥様のパスカルさんを紹介したホドロフスキー監督。パスカルさんは、衣装デザインとして映画製作に参加。
幼少期を過ごしたトコピージャで撮影を敢行した自伝的作品。80年前とほとんど変わらない街並みで、唯一焼けてなくなっていた両親の「ウクライナ商会」を再現。
権威主義的な父親を演じたのは、ホドロフスキー監督の息子ブロンティス。監督は、息子に父の姿を観て憎むという得難い経験をしたと語っています。
また、アレハンドロ少年の金髪を切った日本人の床屋で、監督の同級生。
住んでいた幼少期には、よそ者と感じていた町で、撮影を通じて英雄扱いされることになった監督。両親への思いや、故郷への思いにあふれた幻想的な1作。
手や足を失った男の人たちが出てきて、炭鉱の町で事故の犠牲になった人たちが大勢いることに思いがいたりました。(咲)
2013 年/チリ・フランス/130 分/スペイン語/カラー/1:1.85/DCP
配給:アップリンク/パルコ
★2014年7月12日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクほか、全国順次公開
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/dance/