2014年05月25日
ミッション:15(原題:Event 15)
監督マシュー・トンプソン
キャスト:ジェニファー・モリソン(ホワイト大尉)、ジョシュ・スチュワート(オールズマン軍曹)、スティーブン・ライダー(ディエゴ上等兵)
ワシントンの米軍医療施設では、多くの帰還兵がPTSD(=心的外傷後ストレス障害)の治療のためカウンセリングを受けている。アフガニスタンで敵の拷問を受けたシングルマザーのホワイト大尉は、日常生活に戻った今も出会う人々の死ぬ様子が目に浮かんでしまう。上官の命令にそむき女性と子どもしかいない施設を攻撃したオールズマン軍曹は、薬物中毒の傾向があり女性蔑視の言葉を吐く。ディエゴ上等兵は、敵の急襲に遭った際仲間を助けられなかったことを悔やみ、戦場の光景のフラッシュバックに悩んでいる。この3人が同じエレベーターに乗り合わせたが、下降中突然停止し外部と連絡がつかなくなる。ホワイトはスマートフォンで「ワシントンが攻撃された」という驚愕のニュースを目にする。
エレベーターに閉じ込められた3者3様の行動。それぞれに抱えたトラウマが異常な事態の中で増幅し、表面に現れてきます。
この緊迫した状況が実は軍による極秘の心理実験なのだ、と途中で観客には種明かしされ、仕掛けた者と仕掛けられた3人を交互に観ることになります。つくづく軍(国家)とは非情なものだと憤慨。ほぼエレベーター内で進む息詰る展開にドキドキさせられました。3人のキャラだてが良かったです。ジェニファー・モリソンはスタートレック最新作で、カークの母親役で出ていたらしいのですが、記憶に残っておらず。子どものために生き延びようとするこのホワイト大尉が似合っていました。(白)
2013年/イギリス・アメリカ合作/カラー/85分
配給:プレシディオ
(C)Event 15 AG / Millbrook Pictures 2013
http://mission15.jp/
★5月31日(土)よりヒューマントラスト渋谷他全国順次ロードショー
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